慶大理工学部・理工学研究科設置科目の2008―2011年度の履修者名簿および、2003―2009年度(2007年度は除く)の理工学部・理工学研究科所属の学生名簿がネット上で閲覧可能な状況にあったことが先月23日の慶大の発表で分かった。のべ6172人分が閲覧可能で、一部では電話番号、住所、成績が公開されていた。該当者への報告、謝罪は先月20日に完了している。2次被害は今月3日現在、確認されていないという。

理工学部応用化学科の准教授が昨年5月ごろ、塾生の個人情報が記録されているファイルを自身の研究室のサーバーに登録。閲覧に必要な認証を設定し忘れたことにより、ネット上の検索エンジンから昨年12月26日―1月6日の期間、誰でも閲覧することができる状態になっていた。39のIPアドレスから、計102ファイルが閲覧されていたという。先月5日に大学院生が発見して通報したことから発覚した。

慶大は「そもそも個人情報をネット上に保存することが適当ではなかった。今後一層管理を厳重にする。関係者の処分も現在検討中」としている。