先月17日、慶應義塾大学病院のスポーツ医学総合センター(旧称:スポーツクリニック)外来にて、患者の個人情報が記録されたUSBメモリの所在が分からなくなっていることが判明した。6月28日現在、このUSBメモリはまだ見つかっていない。

USBメモリに記録されていた個人情報は1991年9月から2011年4月にスポーツ医学総合センターを受診した患者のデータ2万4459人分。内容は名前、患者ID、性別、生年月日、電話番号、スポーツ種目、傷病名、来院日の一部または全て。

なお、住所や治療経過などの詳細な診療情報はこのUSBメモリ内には入っていない。また、USBメモリ内の情報はIDとパスワードによって保護されているため、容易に内容を見ることはできない。

6月28日現在、患者情報が第三者に使用されたとの報告はない。

義塾は対応として、①病院内のすべての端末について、セキュリティを強化した特殊なUSBメモリ以外は一切使用できないようにする、②慶應義塾大学信濃町キャンパスに勤務する教職員全員(非常勤を含む)に改めて「医療個人情報に関する誓約書」の提出を求めることにする、の2つの対策を取ることとした。