11月24日、西校舎B2Fロビーにて『書道会 三田祭書作展』が行われた。会場では、書道会の会員によって書かれた60から70の作品が展示された。平仮名や漢字、カリグラフィーと呼ばれる西洋書道を含む、さまざまな作品が並んだ。

 

書道会は、慶大唯一の書道サークルで、100年以上の長い歴史をもつ。主な行事は、三田祭、校外展での展示、他大学書道団体と合同の展示など。様々な学部から集った80人の会員を有し、留学生も在籍しているという。

今回展示されているいくつかの作品について、副代表の山口さん、三田祭書作展実行委員長の武藤さんに話を聞いた。

ヨルシカ『藍二乗』の歌詞がしたためられた作品

1つ目のこの作品には、ロックバンド「ヨルシカ」の歌詞ががしたためられている。題材だけでなく、構成も自ら考えた作品だという。自由度の高い作品作りが可能なのが書道の良さだと語った。

『臨 比丘道匠造像記』

2つ目のこの作品は、中国の北魏の時代の古典を臨書(=まねて書くこと)した作品。この作品を書いた武藤さんは、オリジナルの作品を見たときに「字がかわいい」と直感的に感じ、この題材を選んだという。

『言の葉ふかく』

3つ目のこの作品は、会員17名が分担して書いた合作作品とのこと。大きな紙面の上で太字と細字の仮名が融合し、17人の個性豊かな字がひとつになっている。

書道会三田祭書作展実行委員長の武藤さん(理2・左)と副代表の山口さん(経3・右)

最後に、2人に来場者への一言を聞いたところ、「書を楽しんで見てもらいたい」と語った。書道会の展示は、最終日まで西校舎B2ロビーで常設される。

 

田畑海登