関東大学サッカーリーグ戦 第9節を終えて6位

第84回関東大学サッカーリーグ戦第9節を終えて、慶大は6位につけている。立ち上がりの悪さが改善せず、筑波大相手に完敗、続く明大戦でも敗戦を喫するなど、苦戦を強いられる。しかし、昨季優勝の流経大には快勝し、連敗を止めた。
(丸山康平)

―法大戦 攻撃の不振勝ち切れず

【慶大1―1法大】
 立ち上がりは悪かったものの、後半は息を吹き返し勝ち点1を手に入れ、連敗を2で止めた。
 「前節の悪い流れを引きずってしまった」と三上主将(法4)の言葉通り、前半は完全に法大に試合を支配された。キックオフと同時に法大の長短のパスを織り交ぜた展開に翻弄され、5分にFKから先取点を決められた。その後も慶大はチャンスさえ作れず、シュートを1本も打てずに前半が終了する。
 MF松下(総1)とFW森田(経2)を投入しフォーメーションを変更した後半は、慶大が試合の流れを掴んだ。23分、右サイドからDF金房(商4)が上げたセンタリングをMF河井(政3)が中央でボレーシュート。GKに弾かれるも、森田がこぼれ球を押し込み同点ゴールを決めた。終了間際には、両校共に最後の力を振り絞りビッグチャンスを作るも決め切れず、終了のホイッスルが鳴り響く。
 李監督は「勝ちたいなら『自分が点を取るんだ』という攻撃的な強い意志が必要」とここ数試合の攻撃陣の不振に対し一喝した。

―拓大戦 3―0で完勝も内容は紙一重

【慶大3―拓大0】
 「紙一重だった」と三上主将(政4)の言葉の通り、スコアと内容は相容れないものであった。
 前節までとは違い序盤から流れを掴む慶大。前半21分、DF田中(環3)がMF山浦(商2)との連携から右サイドを突破し、センタリングを上げる。これにMF藤田(政2)が頭で合わせ先取点を奪う。拓大に決定的な場面を幾度も作られたが、GK中川(環3)の活躍によりリードして前半を終えた。
 後半11分にMF松下(総1)が流したスルーパスのこぼれ球をFW風間(商3)がゴールへ流し込む。2点をリードする慶大だが、後半の主導権は拓大に握られる。無人の慶大ゴールに放たれたシュートをDF三上がライン上でクリアする場面など、チャンスは拓大が多く作った。それでも後半ロスタイム、FW川久保(理2)のクロスからMF河井(政3)がダメ押し点を決め、慶大は勝利を決定づけた。
 要所を押さえ勝利をものにした慶大だが、李監督の「3―0の内容ではない」という言葉が表わす通り、試合内容は完全に劣っていた。

―筑波大戦 序盤の悪さ改善できず

【慶大1―5筑波大】
 37年間勝利のない筑波大相手に1―5の完敗。前節終了後に「歴史を塗り替えたい」と意気込んだ三上主将らの思い描く通りに試合は進まなかった。
 前半4分、カウンターから右サイドを崩され、筑波大FW赤崎にゴールネットを揺らされると、今季の悪い特徴である立ち上がりの悪さが顕著に表れてしまう。15分にCKから頭で決められ、21分にはハーフラインからドリブルで突破されそのままゴールを許す。慶大はボールを持っても簡単に失い、簡単に相手に振り切られてしまう。
 後半に入ってもボールを後ろへ下げ、ロングボールを放り込むだけの展開を繰り返し、得点の気配が全く感じられない。守備陣も筑波大の攻撃陣を抑えられず追加点を許してしまう。35分に、途中出場のMF横川(総4)がCKから得点を決めるが、焼け石に水だった。
 「立ち上がりの15分でゲームは決まった」(李監督)というように、立ち上がりの悪さが改善できていないことを露呈する結果となった。

―明大戦 内容は互角も細かい所に差

【慶大0―2明大】
 慶大は今季無敗のインカレ覇者明大相手に食らいつくも、ゴール前での精度は王者が上手だった。
 雨の影響で滑りやすいピッチを考えてか、両校共にロングボールを多用した攻撃を展開する。慶大はしっかりしたプレスと体を張った守備で明大の攻撃を抑えていく。しかし、細かいミスが多く慶大は攻撃のリズムが掴めない。前半終了間際、スルーパスに抜け出した明大MF小林との1対1をGK中川(環3)が止めピンチを脱したかに見えたが、こぼれ球を押し込まれ先取点を許す。
 前節までとは異なり、失点後の後半も積極的なプレーを見せる慶大イレブン。しかし、課題であるラストパスの精度が悪く、決定機な場面を作り出せない。逆に後半43分、明大MF山田が放った強烈なミドルシュートは無情にもGK中川の手をすり抜けていった。
 試合内容は十分に互角だった。それでも勝てない。そこに「1位と8位(7節終了後)の差がある」と李監督は言う。また、李監督も三上主将も揃って「細かい部分のこだわり」が勝敗を分けたと語った。

―流経大戦 攻めの姿勢連敗止める

【慶大4―0流経大】
 今一つ調子の上がらない前年度リーグ戦チャンピオン流経大との一戦は、FWにポジションを上げた河井を中心に圧倒的な攻撃力を発揮した慶大が4―0で完勝した。
 慶大は前線からのプレッシャーで流経大に隙を与えない。22分、FW大森(商4)がGKに倒され得たPKをDF三上が落ち着いて決める。攻撃の手を緩めない慶大は、24分にもこぼれ球を河井が押し込んで追加点。
 後半に入っても勢いの衰えない慶大は、後半8分に河井、21分にはMF日高(商3)がゴールを決める。終始試合を支配した慶大が連敗を2で止めた。