4月22日から25日、明治神宮球場で東京六大学野球春季リーグ、慶大対明大が行われた。どちらかが2勝するまで行われ、今回は第4戦までもつれ込むも1勝2敗1分で負け越し、慶大は暫定4位となった。

 

4月22日

4月22日の初戦は、両校投手が好投し、0―0の引き分けとなった。

慶大の先発、外丸東眞投手(環2=前橋育英)は、立ち上がりから安定した投球を見せる。8回に、2死1、3塁のピンチを招くものの、後続を打ち取り、切り抜けた。外丸投手は8回を投げ、被安打5、3奪三振だった。9回は、森下祐樹投手(環4=米子東)が登板し無失点に抑えた。

好投する外丸投手を援護したい打線だがこの日は、明大の先発、村田賢一投手(4年)に完全に抑え込まれた。初回のわずか1安打に抑え込まれて、無得点に終わった。

 

4月23日

4月23日は、慶大が明大に1―5で敗れた。

慶大の先発は、谷村然投手(環4=桐光学園)。初回、明大の攻撃、先頭打者にヒットを許しといきなりピンチを迎える。3番打者宗山塁選手(3年)がライト前にヒットを放ち、明大が先制と思われたが、ライト栗林泰三選手(環4=桐蔭学園)が好返球。2塁ランナーが本塁でアウトとなりピンチを切り抜けた。その後、谷村投手は安定した投球を見せ、5回まで明大打線を無失点に抑える。

援護したい慶大の攻撃は、4回に主将、3番の廣瀬隆太選手(商4=慶應)が、高めの球を豪快にレフトスタンドへと運び、先制に成功する。しかし、その後はヒットが出るも打線がつながらない。

すると、6回明大は3番宗山選手、4番上田希由翔選手(4年)の二者連続となる二塁打で簡単に同点に追いつく。続く6番に代打として起用された内海優太選手(1年)が、外角の球を巧みに流しレフトへ勝ち越しとなるツーランホームランを放った。明大は、8回にも相手のミスなどで2点を追加した。慶大は、攻守に精彩を欠いた。

 

4月24日

勝利が求められる慶大は、4月24日、終盤に逆転し、5-4で勝利した。

慶大は、22日に好投を見せた外丸投手が登板した。しかし、2回にタイムリー2本を浴び、2点を先制される。

前日までの2戦で合計1得点と、調子が上がらない打線。この日も、明大先発、石原勇輝投手(4年)の前に、6回まで無得点と抑え込まれていた。しかし、投手が変わった7回、先頭打者が出塁すると、1死2塁から7番宮崎恭輔選手(環4=國學院久我山)がタイムリーを放ち1点を返す。

続く8回、満塁のチャンスを作ると栗林泰三選手が、タイムリーを放ち逆転する。さらに、代打善波力選手(商4=慶應)がタイムリーツーベースを放ち点差を広げた。

その後9回に、1点を返されるも、ピンチで後続を抑え、慶大が勝利を収めた。

 

4月25日

最終戦となる第4戦が行われた25日は、慶大は2―5で敗北した。

何としても勝利したい慶大は、外丸東眞投手をマウンドに送る。外丸投手は期待に応える投球を見せ5回まで、無失点に抑える。

打線は、5回、先頭の吉川海斗選手(法4=慶應)がサードへの内野安打で出塁すると、続く3番廣瀬隆太選手が低めの球をとらえて先制ホームランを放つ。

このまま逃げ切りたかった慶大だが、6回、7回に立て続けに失点を許し、同点に追いつかれる。その後は両者、拮抗した展開が続き延長戦に突入する。

延長10回、明大は、5番、6番が連打で出塁すると。7番小島大河選手(2年)が、逆転ホームランを放ち試合を決めた。

慶大は、4試合で1勝2敗1分けとなり、勝ち点を獲得することはできなかった。

 

今週末4月29、30日は東大と対戦する。

(鈴木 廉)