慶大生を前に話す常見氏
慶大生を前に話す常見氏

年が明け、就活戦線も本格化する。そこで今回は就職活動中の5人の現役慶大生と就職ジャーナリストの常見陽平氏の対談を行い現在の慶大生の就職活動の実情を聞いた。

―現在の就職活動の状況に関して教えてください
池 就職活動を意識し始めたのは梅雨。実際に動き出したのはリクナビ、マイナビに登録した10月からになります。夏休みにサークルのOB・OGで交流会がありました。先輩の4年生も就職状況は前よりは若干悪くなったと言います。
村上 僕は5、6月から。何社か夏のインターンにエントリーして外資系のコンサルティングファームでインターンを経験しました。最近は商社のOB訪問をよくしていますね。
常見 11年度の求人状況は、数ベースだと微減の見込み。確かに去年より厳しいですが、非業界・企業ごとにメリハリがあります。現在、採用は質重視の流れにあります。昔は楽々に書類は通っていた慶大生が最近通らないケースが増えたのも事実。面接でも「慶大なのにこれかよ」と思われることもあるのが実情です。慶大生は期待されるハードルが高いんです。それから、慶大の学生と会うと、器用なんだけど「志望動機がマジじゃないな」と思うこともあります。
―就職活動は何で情報を集めていますか
森本 ゼミのOB・OG会の幹事をやったり、インターンで生の情報を得るように努めています。新聞を読み、ミクシィの非公開で気になったニュースをまとめて整理したり、企業情報を読んだり自分で地道に情報を集めています。
亀谷 周りの大人、大学職員、父親、兄など身近な人から就職情報を集めるところから始めました。
常見 慶大OB・OGの話が一番良い情報なのは間違いないです。ネットの情報は就活生の行動を画一化しています。ただ、ネットで有益なのはIR情報です。意外に面白いのはカスタマーレビュー。ヤフーファイナンスもお勧めですね。納得いく就活ができた人はビジネス雑誌、ビジネス書を読んでいる点も忘れてはならないです。さらにいうと、OB訪問でも幅広い年代、業種の人に会っていたりします。女子学生はアラサー女子にOG訪問するといいですね。年齢により考えていることや働き方が違うんですよ。
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【取材協力】
森本えりか(法3)・村上翼(経3)・野原崇文(総3)・池政彦(総3)・亀谷梨絵(文3)

聞き手=遠藤和希