第一校舎に入るとすぐ目に入る有名人の似顔絵が描かれた看板。その名も「似顔絵描きます」、ストーリー漫画研究会の企画だ。部屋の椅子は満席。ひっきりなしに来るお客の似顔絵を、総勢30人の部員が描いている。
 値段は300円からとリーズナブル。だが、色鉛筆、水彩画などバリエーションは豊富。部員が丹精込めてかく似顔絵はなかなか本格的だ。もうひとつ注目したいのがその巧みな話術。初めは堅かった客の表情が、部員との会話でみるみる内にほどけていく。客の一番いい表情を引き出すために、サークル内で会話の練習は欠かさないという。
 「楽しく、頑張って似顔絵を描くので、暇があればぜひお越しください」代表の学生はこう語る。三田祭に来たついでに、ちょっとしたモデル気分を味わってみてはいかがだろうか。 

 

『似顔絵描きます/ストーリー漫画研究会@第一校舎102教室』                         (荒川桃子)