冨田賢新監督を迎え、10年ぶりに関東二部リーグでの戦いに挑んだ慶大。今季は、4月からキーワードにしていた「成長」の1年だった。

順調とは言えない、連敗でスタートした今季。慶大が目指していた「1年での一部昇格」も容易ではないことを実感しながら、前期11節を2勝4敗5分で折り返した。

成長を見せ始めたのは、早慶戦からだ。今年度一部リーグで優勝した早大を相手に敗れはしたものの、1点を争う好ゲームだった。さらに、後期までの準備期間で力を入れ、リーグが再開するやいなや、前期では勝ち星を奪えなかった相手に大量得点で連勝。好スタートを切った。

第14・15節、立正大・中央大戦の連敗は、慶大の課題を明確に示した。試合終了間際の失点が多い。両試合とも85分以降に失点し、小さなほころびが、勝ち点3もの大きな違いを生み出した。

しかし、これらの苦い経験も次の成長につながる材料であった。最終節、降格がかかっている神奈川大との一戦で、慶大は試合終了が迫る1点ビハインドの89分、こぼれ球を押し込み、試合を振り出しに戻した。結果は引き分けに終わったものの、この得点は一年の成長を象徴していた。

今年度はリーグ7位で幕を閉じた慶大。来年度も二部リーグでの戦いが続く。次の成長の先に、一部昇格という結果が待っていることを期待したい。

(仮屋利彩)