慶大、終盤10連勝も一歩及ばず準優勝 ~関東大学バスケ

 12勝2敗で終えた今季のリーグ戦だったが、開幕前の慶大には大きな不安があった。C竹内公のチームへのフィットである。竹内公が8月の世界選手権での戦いを終え、チームに復帰したのはリーグ戦開幕の二日前。優勝はおろか、コンビネーションでの不安が解消されないままなら、去年同様に入れ替え戦行きも有り得た。

 しかし、『運』が慶大に味方した。第一週の対戦相手である東海大も、リーグ戦開幕直前まで大黒柱・竹内譲次(竹内公の双子の弟)を世界選手権出場のために欠いており、コンビネーションに不安を残していたのだ。結果は、初戦こそ敗れたものの二戦目は3点差で勝利。追い上げを受け、苦しい展開の中でも「粘ることが出来た」(F酒井)。東海大からの大接戦の末の勝利が、チームに勢いをもたらした。続く青学大相手には1勝1敗だったものの、以降は10 連勝。優勝は逃したが、優勝した東海大に最後までプレッシャーを与え続けた。

 佐々木HCは「G加藤(経3)の成長が去年と違うところだ」と話す。去年一年間の苦しい経験が、加藤を大きく成長させた。同様の事は、同じ三年生のF香川(環3)やG小松(総3)にも言えるだろう。加藤は今や司令塔として慶大に欠かすことの出来ない存在となった。また、一年生ながら「既に攻撃のレベルは高い」(佐々木HC)というG/F小林大(総1)も、接戦で存在感を示した。青学大との初戦、日大との二戦目等では終盤に追い上げを受ける厳しい展開の中で3Pを決め、チームの勝利に大きく貢献した。まだディフェンス面に課題はあるものの、彼の存在も慶大には欠かせない。

 リーグ戦が終わると、次はいよいよインカレである。慶大は、順当に勝ち進めば決勝で東海大と対戦するだろう。竹内公がリバウンド取って攻撃の起点となり、慶大得意のスピーディな展開に持ち込めば勝機が見えてくる。もちろんそれまでの対戦も重要だ。果たして、慶大は二季ぶりの栄冠を掴むことができるのか。インカレは今月19日、代々木第一体育館で開幕する。

(羽原隆森)