「結婚しなくても幸せになれる時代」というフレーズが話題となるように、生き方が多様化した現代。少数派ながら、そうした幸せをつかもうとする慶大生も存在する。

将来結婚したいかという質問に「わからない」「いいえ」と答えたのは全体の14%。その理由はさまざまだ。

一番多く見られた理由は、「他人との共同生活が苦手」というもの。最近では「別居婚」という形もあるが、それに大きなメリットを見いだせないかぎり無理に籍を入れる必要はないだろう。

女性からは、「キャリアを優先して結婚できないかもしれない」という意見があった。キャリア形成と家庭や育児の両立が、男女問わず当たり前の未来を望むほかない。

ほかには「自由に生きたい」「同性も愛せるので異性と人生を共にするかわからない」「交際相手がおらず想像できない」や、結婚制度、結婚生活および恋愛そのものへの抵抗感を示す回答があった。

彼らのうち、生涯一人暮らしをしたいと答えたのは15%。調査全体の2%にあたる。その8割近くは、気楽さと引き替えに背負う大きなリスクである「孤独死」を考えたことがある。

「幸せな人生」は当人が決めるもので、他人が口を出すべきものではない。結婚を押しつけるのはもはや時代錯誤だ。幸せになるためにどんな道を歩むかは、各人の自由に委ねられる。