四月十六日、東京・墨田川にて第75回早慶レガッタが行われた。慶大はメインのレースである対抗エイト(3千m)で、早大に逃げ切られ惜しくも敗戦を喫した。通算成績は慶大の34勝40敗1分けとなった。同時にOB戦や第二エイトも行われ、悪天候にもかかわらず、会場に訪れた多くの観客は大いに盛り上がった。

 朝から降り続いていた雨も、少しでもいい条件で選手達に戦ってほしいという会場の思いが通じたのか、対抗エイト開始直前にあがり、迎えたスタート。飛び出したのは慶應。このまま過去2年と同様、逃げ切るかと思われたが、中盤、早大に追い上げられ、逆転を許す。3連覇を目指す慶大も、最後まで必死に早大に食らいつき、じりじりと差を縮めるが、抜き返すことまではできず、結局3分の2艇身差という僅差で早大に競り負けた。

 レース後、十河監督は「2年間スタートで飛び出し、逃げ切っていたので、(いいスタートを切ったことに対し、勝てると)安心してしまったかもしれない。(しかしながら)早大と比較して実績もないが、選手たちはよくやってくれた」とレースを振り返った。

 またボートシーズンの幕開けに向け「チーム全体を立て直す」とコメントし、そのための課題として「(早大との)力の差を少しでも埋められるようにしたい」と語った。