慶大が2‌0‌1‌7年度の本学全学部一般入試よりインターネット出願を開始することを発表した。紙の入学志願票による出願の受付は全面廃止される。これにより、願書の購入や取り寄せは不要となる。加えて受験者は、24時間にわたって出願登録をすることが可能になるなど、多くの利点が見込まれる。

‌20‌1‌7年度より、インターネット出願が開始され、紙による出願が全面廃止される。願書である入学試験要項は従来各キャンパスや書店で販売され、受験者が購入して本学に郵送していたが、2‌0‌1‌7年度以降は本学のウェブサイトを通じて受験者の手に渡ることになる。受験者は本学のウェブサイトから入学志願票のダウンロードを行って出願を行う。パソコンからだけでなく、スマートフォンからも出願可能になる見込みだ。インターネットを利用できない環境にある受験者に関しては、個別対応を取る方針となっている。

また、インターネット出願の導入により検定料の支払いにも変化が生じるようだ。銀行窓口での支払いは廃止され、代わりにコンビニエンスストアでの振り込み、クレジットカードや銀行ATMでの支払いが可能になり、選択肢の幅が広がる。

大学入学試験におけるインターネット出願への移行は、慶大のみならず他大学にも見られる。慶大がインターネット出願への全面移行を発表した同日には、早稲田大学と立教大学が2‌0‌1‌7年度からのインターネット出願の開始を発表した。現在までで、すでに国公立大学を含む73の大学が、紙の志願票による出願の廃止とインターネット出願の採用を決定している。

インターネット出願の利点として、慶大はいくつかの事項を提言している。まず、出願期間中はパソコンやスマートフォンを使用して、時と場所を選ばずにいつでも出願することが可能となり、受験者の利便性の向上が図られる。また、ウェブサイトを利用した出願のため入力内容が自動的にチェックされ、記入漏れや記入ミスをなくすことができるという。出願内容は記入後に確認でき、検定料の支払い前であれば記入内容の変更や追加も可能だ。

今年の秋ごろの発表で、より詳しい詳細が明らかになる。