低年齢化する痛風……15%が「予備軍」

正月と年末のごちそうに新年会のお酒。生活のリズムが狂う今の時期に心配されるのが生活習慣病だ。いま、「痛風」の発症が低年齢化してきていることをご存じだろうか。

足の指などに激痛

痛風とは激しい痛みを伴う関節炎の発作が起きる病気で、多くは足の親指に起こる。読んで字のごとく「風が吹いても痛い」ほどの激痛に襲われる。
痛風の背景には体内に尿酸が多い状態の「高尿酸血症」がある。増えた尿酸が関節に沈着して関節炎を起こすのだ。なんと30代の25—30%の人が、20代でも15%が高尿酸血症を有しており、「痛風予備群」なのである
尿酸値を高くする要因としては肥満と飲酒が最も重要で、その他に体質、ストレス、プリン体を多く含む食品の過剰摂取などが挙げられる。プリン体を含むものはレバーなどの内臓系食品や肉、ビールが代表例。ビールは他のアルコール飲料に比べ遥かに含有量が高い。アルコール飲料は、プリン体の有無にかかわらず、その代謝に関連して尿酸値を上昇させるが、ビールはプリン体含量が多いため二重に高尿酸血症を促してしまう。焼き鳥をつまみにビールをたしなむ人は要注意だ。
高尿酸血症自体は自覚症状がないが、合併症を引き起こす。「痛風以外にも、尿路結石や腎不全を引き起こす。さらにメタボリックシンドロームや高血圧の合併も多いので気をつけてほしい」と慶應義塾大学保健管理センターの辻岡三南子准教授はいう。
大学生は生活リズムが崩れがち。「若いから大丈夫」と慢心せずに将来の自分をいたわってあげたい。
(片岡航一)