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TED×Keio U実行委員会がPlaybackをテーマに、幼いころの憧れを思い起こすイベントを開催した。
2025年12月7日、大手町の3×3 Lab Futureにて、「TED×Keio U salon 2025 Playback」が開催された。「TED×Keio U実行委員会」は、世界のリーダーや専門家による講演を提供する非営利団体「TED」から正式にライセンスを受け、慶大の在学生が独自に企画運営する学生団体である。2023年度から毎年2回のテーマを変えたイベントの開催が定期的に始まり、実行委員会自体も規模の拡大を続けている。
「TED×Keio U」の今回のテーマは「Playback」である。忙しない毎日の中で忘れがちになる純粋な興味や熱意を「再生」させる__かつての自分が抱いていた夢を思い起こさせるための様々な企画が行われた。
Presidentの後藤大翔氏の挨拶を含むオープニングセレモニーの後、まず行われたのはエレクトーン奏者・作編曲家である井上暖之氏によるTalk Sessionである。SNSの普及により、自分より技術的に優れた人が容易に見つけられるようになった現代において、それでも技術に関わらず自分の好きなことに没頭する楽しさと、そこから見えてくる自分だけの技術について語る。
続いて行われたのは、慶大理工学部に在学中でロボット制作を行う永原陵司氏と井上氏のPannel Discussionである。ともに現役大学生である両氏の話は、大学の講義に対する向き合い方と自分の「好き」との関連性から始まる。仲間の存在や趣味との繋がりなど、様々なトピックを通し、異なる分野を極める両氏のそれぞれの特異性、共通点が見える、興味深い対話であった。
最後に行われたのは、観客参加型のWorkshopである。小さな頃好きだったもの、惹かれていたものなど、かつての自分の純粋な熱意を司会者が問いかける。これらを周りの観客と共有し、自分が思い浮かべたものと比べることで、自分だけの「好き」が確立されていく。その後は、自分だけの「主人公像」を作り出すシミュレーションを行い、具体的に自分が憧れる姿を形作っていく。「主人公」の服装や武器はシールになっており、自分の好きなものを選んで冊子に貼る。各服装には異なる能力があらかじめ与えられており、各服装には自分の好きな能力を考えて付与することができる。この作業を通じて自分が考える「最強の主人公」、いわば憧れの姿が作り出されるのだ。子どもの頃誰しもが経験するシール貼りという作業自体にも純粋な楽しさが感じられた。
イベントを締めくくったのは井上氏のエレクトーン演奏である。純粋な「好き」という気持ちが創る楽しい演奏は、多くの観客の心を掴んだ。
「好き」を極める登壇者たちに刺激され、自分だけの「好き」で溢れた世界が動き出す。忙しい毎日を生きる現代人に気付きを与える、興味深いイベントだった。
当イベントの模様は後日TED×Talks公式Youtubeにアップロード予定。
(横山葵)