《学問の魅力を聞いてきた》理工学部 伊藤公平教授

学問の魅力を聞いてきた

自然科学を学ぶことは、「自然の奥行きを知る」ことです。自分以外の他の誰も知らない真実を突き止められた、その瞬間は素晴らしくて、中毒になります。社会を支える製品の仕組みを知ったり、ものを作ったりするのも、この学問を学ぶ意義です。勉強をつねに現実に置き換えることが重要です。

そのためには、前提として基礎を知らなければなりません。数学、物理などの基礎となる部分を1年生で学ぶのは、「筋トレ」をするようなものです。

大学においてより深い学びに触れると、高校までの学びで思い描いていたものと実際の専門分野にギャップがある場合があります。学門分けは、大学で自分に合う分野を決める時間を作る狙いがあります。

また、日吉に近いためにスポーツや文化的活動に参加しやすい環境と言えます。特に体育の授業に熱心な人が多いです。

今後はAI研究と活用が進み、プログラミングはより必要とされるでしょう。AIの 活用は全塾的に目指しています。近々、AIを使えないと遅れている、仕事ができると認められない、という時代が来ます。学生はスポンジのように吸収できますから、 AI 活用の学びの場を増やし、AIネイティブを育てたいと考えています。

慶大の理工学部は日本のトップにいる他大の理系学部とくらべ、規模が小さい。それでも成果をあげています。なぜなら、教員と学生の仲がよく、チームワークがあるからです。学生は一人で閉じこもるタイプの人が少なく、積極的に話をするように思います。「人に好かれる」ことも、学ぶ上で重要なのです。

大学は理想を追求し、かつ理想の実現の仕方を学ぶ場所です。大学の自由な雰囲気の中で、追い求めてほしいです。

(聞き手=杉浦満ちる)


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