学生健康保険組合互助組合は先月29日、塾生HP上で平成18―22年度収支決算書を公示し、収入から支出を差し引いた繰越金額が平成22年度決算時で3億5000万円以上であることがわかった。
同組合は全塾生を組合員とし、年額2500円を徴収している。組合員の医療費の一部を給付する医療給付とトレーニングルーム運営、契約旅館のあっせんといった予防給付によって、組合員へ還元することを目的としている。

平成22年度収支決算書によると、次期繰越金は約3億5000万円。直近5年のうち4年で、予算時の繰越金の見積もりを決算時が上回るなど、決算時の繰越金は予算時より増す傾向にあり、繰越金は継続的に蓄積されていった。平成18、19年度決算においては、繰越金が予算時に見込まれた額を1000万円以上超えた。監査の際にも、次期繰越金の過多が問題視されているという。

同組合は「営利団体ではない」ため、「収入と支出が毎年均衡することが理想」とし、平成22年度には組合費を3500円から2500円に値下げするなど、組合費の改定により、収支の均衡を図ろうとしている。

蓄積された繰越金の取り扱いについては「繰越金を除いた単年度決算の赤字による繰越金の逓減は考えていない」という。現在、収支均衡へむけ、組合員への有用な還元方法を検討中だ。

なお、今回の公示は予算・決算の組合員への公示を取り決めた同組合規約の附則第4条に基づく措置。従来は、三田メディアセンター所蔵の事業報告書への収支決算書の掲載をもって公示としており、組合員が閲覧するには同メディアセンターで所定の手続きが必要だった。