【バスケ】リーグ戦第1週・専修大戦~一勝一敗からのスタート

 9月4日、第86回関東大学バスケットボールリーグ戦が開幕した。リーグ戦は1部リーグの10大学による総当たり戦。計9週間、18試合に及ぶ長丁場だ。各チーム夏の練習の成果が試される場であるとともに、この9週間は12月のインカレに向けた最後のレベルアップを図る期間でもある。また、チームの持久力が試されるため、リーグ戦は短期戦の関東トーナメントやインカレとは違った意味でも面白みのある大会だ。

 惜しくも準優勝に終わった昨年度のリベンジもかかる慶大だが、初戦で痛恨の敗北。二回戦目では大差で勝利したものの、慶大にとっては厳しい幕開けとなった。

専修大第1戦目 慶大81―96専修大 ●

驚異的なスピードと切れ味抜群のドライブインで慶大のインサイドを突き、初戦41得点の専大ルー��ー#11宇都
驚異的なスピードと切れ味抜群のドライブインで慶大のインサイドを突き、初戦41得点の専大ルーキー#11宇都

 専修大学生田キャンパスのコート上に、ゴール下で暴れ回る慶大の大黒柱の姿がなかった。#7岩下(4年・芝・205cm)が体調不良により欠場。インサイドの要を欠いた慶大は#23原田(3年・岡崎城西・200cm)、#15桂(2年・国立・194cm)、#20中島(1年・魚津・193cm)らを積極的にメンバーチェンジし修正を試みる。しかし、「メンバーをいろいろ変えていたということは岩下の穴を埋めるという意図があってのことだったと思うんですけど、そこが今日はうまく機能しなくて良い形にもっていけなかった」という#4二ノ宮(4年・京北・173cm)の言葉どおり、経験不足の下級生では岩下の抜けた穴を埋めるに不十分だった。
 この日のようにインサイドのディフェンスが崩壊してしまうと、慶大は最大の持ち味である“ディフェンスから繋ぐアーリーオフェンス(速攻)”のリズムを作ることができず、思うように点が伸びない。プレッシャーディフェンスから#7岩下、#5酒井(4年・福岡大濠・187cm)がディフェンスリバウンドをきっちりと取り、#4二ノ宮を起点として速攻を出す、という“いつもの”システムが、#7岩下の不在により大きく狂ったのである。
 また、この日の慶大の弱点を突いたのが、圧倒的なスピードでインサイドに切り込む#11宇都を中心とした専修大オフェンス。この日慶大が#11宇都に許した得点は41点。#5酒井は「(宇都に対する)スカウティングミスもあった」と敗因を振り返ったが、「仕方がない。あれが決まればもう大ヒーローですよ」と、佐々木ヘッドコーチもこの日の宇都には“お手上げ状態”。弱体化したインサイドを専修大のルーキーにことごとく翻弄され、慶大はリーグ初戦で手痛い黒星を喫した。

専修大第2戦目 慶大89―71専修大 ○

 前日に引き続き#7岩下不在の中行われた第二戦目だったが、「昨日は自分でプレイのリズム崩しちゃってたんで。今日はとりあえずもらったら最初にリングみて、シュート狙っていこうっていう気持ちでやりました」と言う#14家治(3年・春風南海・188cm)が序盤から積極的にシュートを放ち、31得点とエース級の活躍。また、前日41得点を許した専修大#11宇都には#5酒井がディフェンスにつき、21得点にまで抑えた。
「昨日はオールコートでディフェンスにつきすぎちゃったので。宇都くんの場合長い距離でディフェンスにつくとスピードに乗って敵わないので、ハーフコートに持ち込めばちょっとはやれるかなと思って」(#5酒井)
 初戦では専修大#11宇都の爆発により「完敗」(佐々木ヘッドコーチ)を喫した慶大だが、第二戦目は得点源への対策が功を奏し、勝利を収めた。
 このように、初戦は大差で負けたチームが、逆に二試合目ではそれ以上の差をつけて勝つということもリーグ戦においては往々にして見られる。各対戦相手と二回試合をするため、初戦後に対策を練り、相手に合わせて修正を加えた上で次戦に臨むことができるからである。これもまたリーグ戦の大きな特徴であり、面白味のあるところであろう。二試合目で宇都対策に抜擢された#5酒井自身も、「二試合連続で同じチームとやるので、相手の強い部分であったり弱い部分であったりというのがわかったんで。そこをうまく反省して今日勝てたかなと思います」と初戦の敗北からの挽回について分析している。
 それはさておき――専修大戦を通して見つかった課題は、ずばりインサイド。
「やっぱり岩下にずっとおんぶにだっこだったもんだから、慶應が一番弱い身長の無さを突かれて、最後はそこでねじ込まれているというところがあったので」(佐々木ヘッドコーチ)

積極的にボールに絡もうとする姿勢が印象的だった#20中島(1年・魚津)。193㎝の長身ながら、シュートタッチとクイックネスにも定評がある
積極的にボールに絡もうとする姿勢が印象的だった#20
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