10月15日、日吉キャンパスにて2023年慶應連合三田会大会が開催された。今年のスローガンは『あらためて、希望の明星仰ぎて此処に』。2019年以来4年ぶりとなるリアル中心の実施となり、多くの卒業生が日吉に集まった。イベントの一部はオンラインでも配信された。

挨拶に登壇した連合三田会会長の菅沼安嬉子氏(当時)

会場となった日吉キャンパスには、飲食店や酒造店、体験ブースなどの慶應ゆかりの模擬店が立ち並んだ。各校舎では伊藤塾長、池上彰氏、山口周氏三者のトークイベント『リアルで会うということ』など多様なイベントが対面開催した。当日朝は雨模様だったが午後には回復。客足も増え、キャンパス中が卒業生や近隣の家族連れであふれた。来場した卒業50周年の女性は「コロナで人恋しくなって、今年初めて来たんです。すごく青春というか、懐かしい思いが溢れました」と笑顔で語った。

午前10時には記念館にて記念式典があった。司会はテレビ朝日アナウンサーの坪井直樹氏と松尾由美子氏が担当。塾旗掲揚、「塾歌」斉唱の後、今年度実行委員長の森吉平氏(1993年卒)、連合三田会会長の菅沼安嬉子氏(1963年卒)、塾長の伊藤公平氏が対面開催への喜びなどメッセージを語った。伊藤塾長は「本当に連合三田会が返ってきたということを実感いたしました」と微笑みながらコメントした。菅沼氏の挨拶では、当日付で連合三田会会長を現慶大評議員の麻生泰氏にバトンタッチしたことも語られた。祝辞の後は塾員の加山雄三さんの特別表彰と卒業50周年の塾員を記念したVTR上映があった。式の最後には、慶應義塾高校野球部より甲子園優勝の成果報告と応援のお礼が行われ、式典は会場全員の若き血斉唱で幕を閉じた。(乙幡丈翔