金曜ドラマ「最愛」新井順子Pが語るドラマ制作の舞台裏

「娯楽は心を豊かにするために必要」

―学生時代からドラマ・映画をよくご覧になっていましたか。
毎クール、全てのドラマを見ていました。映画館はお金がかかるので、学生デーやレディースデーを狙って行っていました。

『タイタニック』は好きすぎて、8回ぐらい見に行った記憶があります。見すぎだろっ!って思いますよね(笑) 雨で遠足が中止になった日に、なぜか映画館で『タイタニック』を見ることになって、行ってみたら他の学校も来ていた記憶があります。思い出深い作品です。

大人になってからはレイトショーで、映画を見ながらハイボールの缶を飲むというのをよくやっていました。コロナ下でできなくなってしまったので、最近は家でドラマや映画を見ることが多いです。バラエティー番組を見るのもすごく楽しい!

―コロナ下でエンタメの楽しみ方が変わったり、ドラマの撮影には制約がかかったりしていると思います。そんな中でも、今、ドラマというエンターテインメント(以下、エンタメ)を届け続けることにどのような思いを抱いていらっしゃいますか。

エンタメがなくても、人間は食べ物があれば生きていけるじゃないですか。最悪、テレビがなくても死ぬことはありません。でも、心が死ぬと思うんです。

空気や水や食料などに比べて、娯楽は必要不可欠ではないものに当てはまりそうに思えるかもしれません。でも、「心を豊かにするために娯楽は必要だ」とコロナ下でさらに思うようになりました。エンタメって大事だなと思っています。

ドラマ制作を志望する慶大生や若者にメッセージを

「こういうものを作りたい」という思いがあることと、映画やドラマをたくさん見て、「この監督はこういう作風だな」とか「この俳優さんはこの作品が良かった」といった知識を得ることが大切だと思います。ドラマ制作の現場で経験豊富な俳優やスタッフに対して進言できるくらい、「作品をより面白くするために、自分はどうしたいか」という考えと「好き」を持って挑んでいってほしいです。

きらびやかな世界に見えているのであれば、そうでないことの方が多いです。「理想と現実は違う」と周りの人が言っているのもよく聞きます。それに打ち勝つためには「好き」ということしかありません。

これだけは誰にも負けずに「好き」だと思えることがあれば、日々楽しいはずです。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、自分がやりたいことを突き詰めていけばいいのではないでしょうか。

(写真=提供)

【プロフィール】新井順子(あらい・じゅんこ)さん
TBSスパークルエンタテイメント本部ドラマ映画部プロデューサー。「Nのために」(2014)、「わたし、定時で帰ります。」(2019)、「MIU404」(2020)などを手がける。ドラマ「最愛」(TBS系)が毎週金曜よる10時より放送中。

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