《新型コロナ》英語民間試験 対応分かれる

日本各地で感染者が確認され続けている、新型コロナウイルス。その影響は、慶大生の留学や就職活動に欠かせない英語民間試験にも及んでいる。公益財団法人 日本英語検定協会(以下、英検協会)、国際ビジネスコミュニケーション協会、Educational Testing Service(以下、米国ETS)、IDP:IELTS Australiaに取材した。

英検

英検の実施運営を行う英検協会は、2月26日に本紙の取材に電話で応じた。「今後の最新情報は随時Webページに掲載するため、そちらを参照してほしい」と話した。英検の二次試験は、A日程は2月23日(日)、B日程は3月1日(日)に行われた。英検協会は、2月12日に、「英検二次試験 新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応について」として、2019年度第3回の二次試験の方針を公表した。2019年度第3回検定に限り、受験者に二次試験当日のマスクの着用を推奨し、本人確認等の写真照合の際は、試験監督者の指示に従ってマスクを一旦取り外すよう求めた。

TOEIC

TOEICを実施する国際ビジネスコミュニケーション協会は、3月8日のTOEIC L&R公開テストを、受験者の安全を考慮して全ての会場で中止。申し込んだ受験者には振替受験の対応を行うと、2月26日、発表した。

3月8日のTOEICを受験予定だった法学部1年の男子学生は、「休み中に落ち着いて受験できないのは残念に思った。一方で、振替受験が保障されているようなので準備時間・勉強時間が増えることについてはありがたいとも思う。中止にした決定自体については、時局をよく見極めた、納得のいく、当然の判断だったと思う」と話した。

【3月26日 追記】
国際ビジネスコミュニケーション協会は、3月26日に、4月のTOEIC L&R公開テスト、TOEIC S&W公開テストの中止を発表した。申込者は、振替受験または受験料の返金を選択可能だ。

3月の公開テストの申込者も、受験料の返金が選択可能となり、同様の対応がとられている。
3月の公開テスト中止について

3月26日時点の各団体の対応

TOEFL

TOEFLを実施する米国ETSは、日本のTOEFL広報担当者を通じ、3月4日に「テスト受験者やテスト会場スタッフの安全衛生を考慮し、各テスト会場においてテスト実施の中止について判断している」と回答。テスト会場が閉鎖になった場合、中止の影響を受けた受験者は、自動的に新しい試験日に振り替えられたという通知がEメールで届く。受験者は、新たな登録内容を受け入れるか、別の試験日または試験会場を無償で再選択するか、または払い戻しを依頼することが可能だ。試験を受ける受験者に対し、テスト会場では、高頻度接触面の清掃、キーボード、ヘッドセット、デスク等の表面をふき取るためのウェットティッシュの提供等の予防措置を講じているという。
TOEFLの対応について

法学部2年の女子学生は「受けられてよかったとは思ったが、他のテストが中止になる中で、テスト実施に対する疑問はあった。通常時は目薬さえ持ち込み不可のTOEFLだが、マスクも除菌ジェルも除菌ティッシュも持ち込み可だった。コロナ対策としては仕方ないと思ったが、カンニング対策ができているのか疑問に思った」と話した。

IELTS

IELTSを他2団体と共同開発するIDP:IELTS Australiaは、3月11日に「現状、試験を中止することによる受験生へのインパクトを考慮し、対策を講じ、テストごとに実施の是非を慎重に検討している。」と回答。試験当日の受付時は、新型コロナウイルスの罹患が疑われる症状(37.5 度以上の発熱、呼吸器症状等)がないこと、過去 14 日間に渡航された国名・地域が法務省発表の情報に基づくエリアに該当していないことなどを確認し、Declaration Form に署名をもらうなどの対策を講じている。新型コロナウイルスの感染予防のための特別対応として、受験生にマスクの着用を認め、受験生が座る間隔、スピーキング面接官との距離は1.25メートル以上離すようにしているという。
IELTSに関する最新情報はこちら

受験した法学部2年の女子学生は「受けられてよかった。アルコール消毒が置いてあり、スピーキングテストでもマスク着用可、職員もマスク着用で、テスト前にティッシュを希望枚数もらえた」と話した。

 

 

 


 

英語民間試験を受ける慶大生にも大きな影響を及ぼす、新型コロナウイルス。影響はいつまで続くのだろうか。

※各団体の最新情報は、公式サイトをご覧ください。

 

(塚原千智)