三田祭最終日の11月24日13時、弊紙主催の講演会が開かれた。今回の講演会には、慶大文学部西洋史学専攻を卒業し、現在、日本テレビアナウンサーとして活躍している青木源太さんを招いた。

「伝える」というテーマで、学生時代やアナウンサー時代などの話に加え、質疑応答なども行われた。青木さん自身のTwitter、Instagramの話から始まり、講演会は和やかな雰囲気の中進行した。

日本テレビに入社してからテレビに出るまで1年近くかかったという青木さん。この時に比べると、毎日テレビに出ている現在を幸せに感じると言う。

慶大時代はコミュニティをあまり広げていなかったそうだ。「バイトでもサークルでも、勇気を持ってコミュニティを広げることが大切だ」と語った。大学2年生の時に、テレビ局でアルバイトを始めたことが将来を決める転機になったという。

青木さんは初めての経験をどんどんして欲しいとも語った。「自分1人の限られた時間だけでは経験できないことが多いので、好きなもの、人に投影してもいい。自分で初めての経験を作り上げることで、人生がより豊かになる」という言葉は、ジャニーズ好きな青木さんならではであった。

学生に向け、勉強や就活についてのアドバイスもあった。勉強中はスマホを遠ざけ、自分が1番集中できる場所を見つけることが大切だと言う。ESに向けて文章力を鍛えるためには、名文に多く触れることが大切だと話した。青木さんは在学中、新聞の社説の読み比べをしていたそうだ。また、面接で緊張をほぐす方法については、自分を客観視するといいと言う。

質疑応答ではジャニーズに関する質問や、仕事との向き合い方に関する質問に多く答えていた。将来の夢について問われると、青木さんは「テレビ」「ネット」「リアル」の3つのバランスを重視していきたいと答えた。

今回は、青木さんの朗らかな人柄が伝わる素敵な講演会であった。アナウンサーとしての経験を人生観へと繋げた、青木さんならではのお話は、老若男女問わず全ての人に勇気を与えてくれた。
(井上萌子)