日吉キャンパスで、3月より行われていた旧帝国海軍の日吉台地下壕の発掘調査が終了し、4月12日、説明会および現地見学会が行われた。
日吉台地下壕は、アジア太平洋戦争末期、慶應義塾が第一校舎などの施設を海軍に貸与した際に建設された。緊急時に備え連合艦隊司令長官室や電信室などが設置され、貴重な戦争遺跡として以前から内部見学会などが開かれていた。
慶應義塾は戦後埋められた後、正確な所在が不明だった地下壕の出入口3基を、昨年9月の蝮谷体育館(仮称)の建設工事の際に発見。工事の中断や有識者による諮問会議などを経て、体育館の建設予定地を動かして出入口の大半を保存することが決まっていた。代替施設として予定されていた蝮谷体育館工事の遅れにより、日吉記念館も建て替え工事の日程変更を余儀なくされた。
発掘調査の結果、コンクリート舗装のスロープ、通路などが発見された。