9月25日午後6時23分、石川忠雄元慶應義塾長が腎不全のため逝去した。享年85。

 石川元塾長は1922年生まれ。46年9月慶應義塾大学経済学部卒業。同年10月助手兼大学院特別研究生。48年法学部助教授。55年法学部教授。専攻は中国共産党史の研究を端緒に、現代中国の外交政策を中心とするアジアの国際政治を扱った。

 体育会理事、常任理事、法学部長兼法学研究科委員長を歴任した後、77年、塾長に選出される。93年までの4期16年の任期を務め、現在は学事顧問、評議員、名誉教授として義塾の運営に携わっていた。

 91年に文化功労者として顕彰。95年勲一等旭日大綬章を受賞し、00年には文化勲章を授与された。

 塾外では大学設置審議会会長、日本私立大学連盟会長、全私学連合代表、臨時教育審議会会長、青少年問題審議委員会会長、大学審議会会長などを歴任された。

 10月1日の通夜、2日の葬儀・告別式は共に、青山葬儀所で執り行われた。喪主は長男の石川梓氏。安西祐一郎慶應義塾長が葬儀委員長を務めた。