【500号Project 記者の眼】大学生とSNS

2008年にApple社のiPhoneが日本で発売されたことをきっかけに、スマートフォンは日本全国へと広まった。現在、日本の大学生でスマホを所持していない人は少数派である。そしてこのスマホの流通に伴い、SNSを活用して情報を共有する就活生も年々増加している。多くの大学生にとってSNSは欠かせないものになりつつある。 入学前から、TwitterやFacebookで学校の情報を集めていた新入生も多い。SNS上で同じ学部の人を見つけ、友達作りに励んでいた。 SNSを利用する理由としては、「周りがみんなやってるから」(法1男)や「やらないと情報についていけなそう」(経2女)という声があがった。特に宿題や休講情報の共有としてSNSを有効活用している学生が多いらしい。 SNS利用者が増加している中、もちろんこれを利用しない者もいる。数人に利用しない理由を聞いたが、全員から出た言葉は「めんどくさい」の一言。「メールやLINEだけで手いっぱい」(法2女)と、これ以上ネット上でのコミュニケーションの場が広がることを煩わしく感じるようだ。 また、「家族や恋人に見られるのが嫌だ」(法2男)という意見もあがった。自分が誰と仲良くしているか、いつどこで遊んでいたかなどを把握されるのが嫌だとのこと。 周りがやっているからといってSNSを利用しようとは思わない。しかし、利用しないことで不利に思う点として、「情報不足を実感する」(商3女)ことが多々あると話す。

必要な情報を見極めろ

今や企業までもがSNSで情報を流す時代。SNS非利用者は、SNSで出回る情報についてどう感じているのだろうか。「知りたいことを知りたいときに調べれば十分」(法2女)と、SNS利用者との得る情報量の差は感じるものの、それをうらやましくは思わないそうだ。 確かに、SNS上で手に入る情報は莫大であり、必要のないものや嘘も多い。東日本大震災の際は、嘘の情報がTwitterで出回ったことが問題となった。情報も量があればいいというわけではない。 現在スマホの普及で誰もが簡単に情報を手に入れられるようになった。SNS利用者が増加した背景にあるのは、学生の情報収集に対する意識の高さにあるのかもしれない。 就活だけに限らず、いかに早く正確な情報を収集できるかが、今後の情報化社会で重要になってくるだろう。このとき、情報量の増加に伴う混乱の可能性を忘れてはいけない。       (林杏奈)