左から紹介された『つっこみ力』、『学問のすゝめ』、『自省録』

若者の「活字離れ」が問題になって久しいが、慶大に入学してきた新入生の皆さんには、是非たくさんの本を読んでほしい。しかし、今まであまり本を読んでいなかったため、どの本を読めばいいのか分からない、という人もいるだろう。そのような人のために、日吉図書館の職員である杉さん、酒見さんに「新入生に読んでほしい本」を三冊紹介していただいた。
まず一冊目は、慶大の創設者である福澤諭吉先生の著書、『学問のすゝめ』。この本は学問の目的について書かれており、言わずと知れた名作である。しかし、その魅力は内容だけではない。和装本など、さまざまなバリエーションがあることも魅力の一つだ。読書が苦手だという人も「まずは読みやすいものから手に取ってみては」と杉さんは語る。
二冊目に紹介していただいたのはパオロ・マッツァリーノ氏の著書、『つっこみ力』という作品だ。本書はメディア・リテラシーについて書かれており、話し言葉で書いてあるためとても読みやすい。レポート作成の際の情報集めにも役に立つだろう。
最後に紹介していただいたのは、古代ローマの皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスの『自省録』だ。世界史を学んだ人ならば本の名前くらいは聞いたことがあるのではないだろうか。本人が自分のメモとして断片的に書き留めたものを一冊の本にまとめたもので、話としては全体の内容がつながっていない。そのため、まとまった時間がとれなくとも手軽に読むことが出来る。酒見さんは「人によって引っかかるフレーズは違うと思いますが、きっと自分が好きなフレーズが見つかると思います」と話す。
以上が紹介していただいた三冊である。気になる一冊は見つかっただろうか。「本を読むことは、時間や距離を超えて人と出会うことになります。学生時代は教授や友人といった人との出会いが一番大切ですが、多くの良い本との出会いも大切にしてほしい」と酒見さんは話す。多くの本と出会うためには、まず図書館を利用してみることだ。ガイダンス期間には図書館探検ツアーも行っている。気軽に参加してみるといいだろう。 (小松美穂)