「人のために動きたい」 体育会ボクシング部マネージャー山岸佳歩さん

マネージャー業に奮闘する山岸さん

選手に尽くすマネージャー
新入生を迎え、にぎやかな雰囲気のキャンパス。新入生は今後の大学生活に頭を悩ませるだろう。そこで部活、サークル選びの参考に、影の功労者であるマネージャーにスポットを当てたい。ボクシング部女子マネージャーの山岸佳歩さん(政3)にお話を伺った。
マネージャーの仕事の大前提は、「選手がよりよい環境でプレーできるように尽くす」ことだ。多くの人は、マネージャーの仕事といえば掃除や洗濯、選手にドリンクやタオルを渡すことをイメージするだろう。だが、その部活ならではの重要な役割がある。
ボクシング部ではこうした力仕事のほかにタイムカウントをすることがあるという。ボクシングは1ラウンド3分という短い時間で戦う競技で、いかに時間を使うかが勝敗を分ける。そこで何秒経過したか選手に伝えることもマネージャーの仕事だ。
選手に比べてはるかに小さな体でマネージャー業をこなす山岸さんだが、実はマネージャーになったのは2年生の春。最初はオーケストラサークルのみに所属していた。入部のきっかけは、母の知り合いのボクシング部OBに勧められたこと。それまでボクシングどころかスポーツ自体に無縁だったため、かなり悩んだという。しかし新しいことに挑戦したいというチャレンジ精神と、人のために自ら動けるようになりたいという気持ちから入部を決意したそうだ。
マネージャーの魅力について伺うと、「選手の努力の過程を後ろから見ることができる。その過程に少しでも貢献できることがやりがいにつながる」と嬉々として語ってくれた。練習するのも試合に出るのも、あくまで選手本人。選手の気持ちは選手自身にしか分からないが、サポートしてこそ感じられる達成感があるという。「まだまだ先輩マネージャーには及びません」と謙遜しながら語る姿からはマネージャー業に対する真摯な思いがうかがえた。
マネージャー業の一方、選手との交流も欠かさない。休憩の合間にボクシングの話をするほか、世間話をして談笑することもある。体育会の、それもボクシング部というハードな部活を敬遠しがちな人も少なくないだろう。確かに選手たちの顔はリングに立つと真剣な表情に変わる。だが、「みんな気さくでいい人たちですよ」と山岸さんは語る。さまざまな表情を近くで見られるのも、マネージャーの醍醐味だろう。
マネージャーの魅力はどの部活、サークルにもそれぞれ存在する。今度は自分で探しに行ってみるのはいかがだろうかろうか。
(武智絢子)