大学生活の幕開けとなる入学式。新入生はほぼ全員がスーツを着て臨む。この機会に初めてスーツを購入する人も多いだろう。今回、株式会社AOKI広報担当の方にお話を伺い、新入生が必ず直面する悩みの一つであるスーツに迫った。
まずメンズスーツの生地の色。これまで黒色がトレンドの中心だったが、最近は紺色やグレーが注目されている。また、近年は2つボタンが主流だそう。
続いてパンツだが、ひだの無いノータックと呼ばれるものが一番人気となっている。裾は少し短めにオーダーするのが最近のトレンドだ。
そして、スーツ姿での第一印象を左右すると言っても過言ではないネクタイ。ネクタイはスーツのラペルと呼ばれる襟の太さに合わせて選ぶとバランスが良い。色は入学式のシーズンに合わせて華やかなものを選ぶのも良いかもしれない。
レディースのスーツに関してもメンズと類似するトレンドがみられる。生地の色は黒が主流だが、年々グレーや紺色のものを購入する人が増えているという。無地ではなくストライプのものもスリムな印象を持たせるため人気だ。ボタンはスタイリッシュに着用できる1つボタンが主流になってきている。
レディーススーツならではのものがスカート。スカートの丈で悩む人も多いだろうが、基本的に立った状態で膝が隠れて、座った状態で膝上が10㎝以内になるのが目安となっている。
スーツの購入に際して、就活でも使えるものを買いたいと思う人もいるかもしれない。就活で着用するスーツは黒無地のスーツが主流なので、最初からそれを買うのも選択肢の一つだ。しかし、せっかくの入学式には個性を出しても良いだろう。
AOKI広報によると、「淡いブルーやピンクのワイシャツや、華やかな色のネクタイなどコーディネートするのがお薦め。また、ポケットチーフやカフス、ネクタイピン、ラペルピンなどのアクセサリーを取り入れてもいい」という。
スーツは着こなしも重要だ。まずメンズスーツでの着こなしで注目すべき点はスーツの一番下のボタンを外すこと、Vゾーンを形成するラペルを浮かせないこと。また、袖口をシャツのカフスから1㌢から1・5㌢出すこと、着丈でヒップが隠れているかどうかなど。着こなしにおける最近のトレンドは裾丈と着丈を少し短めにすることだそうだ。
レディーススーツでの着こなしについてはボタンを全て留めること、胸周りに適度なゆとりをもたせること、メンズとは異なり、袖口からシャツをのぞかせないことなどがあげられる。
最後にスーツ全体のトレンドを聞いてみると、「最近は細身でスタイルが良く見えるシルエットのスーツが主流です」と話してくれた。
初めてのスーツ選びで迷ってしまうかもしれない。「初めてスーツを着られる方も多いと思うので、遠慮せずに何でも店員に聞いて下さい」と広報。疑問点を解決し、トレンドを捉えた、自分に合うスーツを上手く着こなして入学式に臨んで欲しい。
(二ノ宮暢)