F1開発裏話を披露 ブリヂストンF1参戦経験から教示

 理工学部主催の人間教育講座が、今月1日に日吉キャンパスのJ24教室で開かれた。
 講師は、株式会社ブリヂストンの浜島裕英氏。浜島氏は、1997年から2010年にかけてのブリヂストンのF1参戦において、全期間にわたり総指揮を執った。その経験から「F1タイヤ開発裏話」と題し講演した。
 浜島氏は、ブリヂストンがF1に参戦することはブランド向上やビジネスの拡大、企業の価値上昇に繋がると話し、「観客が実際にタイヤを見るF1は、タイヤメーカーにとって非常に価値のある広報活動」と説明した。
 次に、F1マシンと一般車を比較して、速さに特化したF1マシンの設計を解説し、その速さを支えているのがタイヤである、と強調。また、レースタイヤの設計は、速さだけでなく耐久性も重要であると話した。
 その後、ブリヂストンタイヤを使うフェラーリの当時の監督ジャン・トット氏が、ドライバーやエンジニアを集め、「私たちはみんな同じ船に乗っている。みんなで同じ方向に船を漕ごう」と語った逸話を紹介。さまざまな人のサポートでF1は成立すると語った。
 最後に、F1はドライバーやエンジニアだけでなく、部品の生産工場や輸送業者などの理解と協力も必要と語り、「下の人たちのことも考えることができるエンジニア、マネージャーになってほしい」と学生にメッセージを送った。