慶應義塾體育會蹴球部は、今年度より新体制で臨む。今回は、セブンズ日本代表など、輝かしい活躍を見せる山田響選手(総3)に、今後の目標やラグビーの魅力などについて話を聞いた。

山田響選手の試合風景(写真=提供)

 

今回の選手権ではベスト8という結果を残しましたが、どのような手応えを感じていますか。

勝てる自信もありましたし、勝つ準備をしてきたつもりでしたが、1点差でベスト4を逃してしまったことを考えると、やはりベスト4の壁は厚かったと思います。

 

決勝トーナメント一回戦の流通経済大学戦では、45-5の大差をつけて勝利されていました。どのような作戦を立て、日頃の練習の成果を発揮することができたのですか。

特別何か準備をしたというわけではなく、日頃からやっていることを100%出せるように努めました。実力的には負ける可能性もある相手だったため、全員が油断をしないように心がけました。

 

準々決勝の京都産業大学戦は、後半に追い上げて得点差がわずか1点という接戦となりました。この試合を通し、どのような課題が見えてきましたか。

留学生相手に、個々のフィジカルレベルの差があったのかなと思います。

新しい監督の元で、チーム全体が一丸となって練習に励む中で、フィジカルトレーニングが一番重要になってくると思います。

 

青貫浩之新監督が指導を引き継ぐということですが、新しい環境のもとでどのようなことを意識していきますか。また、期待しますか。

僕自身、ラグビーをしてきた中で監督が変わるということは初めてなため、新鮮な部分があります。また、どのようになるのだろうという不安や楽しみもあります。

青貫新監督は、「慶應らしさ」が学生時代のプレーに出ていると思うので、慶應の伝統や文化をもっと私たちの代に築いてほしいです。

 

2014年以降の早慶戦得点差は、直近8年間は全て1トライ1ゴール差以内と非常に拮抗しています。この結果を見てどのような体制で次回以降の早慶戦に臨みたいですか。

早慶戦に対する思いは慶應が優っていると思います。また、早稲田大学は用意周到なチームだと思うので、それに対し、気合や根性だけではなく万全を期して対戦したいと思います。

 

山田さんにとって、ラグビーの魅力は何ですか。

ラグビーは多種多様なチームメイトがいる中で、1つの目標に向かって団結するチームスポーツという点が一番面白いと思います。生身の体がぶつかり合うのは、やはり見ていて面白いですし、早い動きの選手や遅い動きの選手など、さまざまな役割を担った選手が活躍できるスポーツだと思います。

練習風景(写真=提供)

 

ラグビーに興味を持った塾生に対して、メッセージをお願いします。

慶應の学生や関係者皆様にとって、早慶戦は特別な試合だと思います。そこに対して、ラグビー部もしっかり勝利したいという思いは一緒なので、ぜひ応援していただければと思います。

 

(高梨怜子)