6月14日、新体制で活動を継続することを発表した慶大應援指導部。どのような変化を遂げ、どのような應援指導部を目指そうとしているのか。連載第2回となる本記事では、チアリーディング部に所属しながら応援指揮を担う、Kさん(文2)に話を聞いた。

 

――応援指揮という役割について、詳しく教えてください。

応援の場で部員や観客を束ねるのが、応援指揮の役割です。例えば、リーグ戦(東京六大学野球)で披露する『若き血』やチャンスパターンなど、ああいった場面で応援をまとめています。

旧体制では、応援指揮を担当していたのはリーダー部の上級生でした。新体制になってからは、「よい応援をつくるために、性別や学年に関係なく、やりたい役割を担えるようにしよう」という方針のもと、2年生が担当しています。

 

 

――応援指揮のやりがいは何ですか?

部員や観客の前に1人で立って、応援を束ねることに対しては、責任や意味を感じています。また、新体制になって、自分のやりたいことをして活躍する姿を見せられるのはいいなとも思っています。

 

 

――応援指揮の大変なことはありますか?

応援を束ねることの難しさを感じています。応援指揮のなかで掛け声を出す場面があるのですが、そのタイミングがチア部と合わないときがあって、「どうしてだろう」と悩むことがあります。応援指揮と部員が噛み合っていないようにも感じられて、もっと部員に寄り添っていかなければならないと思います。

私はこれまで、応援指揮には正しい方法や掛け声があると考えていました。でも、練習を重ね、先輩から指導を受けるなかで、応援指揮という存在そのものが応援を束ねているのだと認識するようになりました。「いかに応援の気持ちをお客さんに伝え、部員を束ね、自分の動きや声で気持ちを動かせるか」が大事だと思っています。

秋季リーグ戦では、こうした点を意識して、より結束を表現できるようにしたいです。

 

 

――慶應の應援指導部ならではの魅力は何ですか?

慶應義塾の精神には「先導者」というものがありますが、これは應援指導部も同じで、先陣を切って新しいものを切り開いていく力があるところだと思います。

 

 

――應援指導部はいま、変化の真っただ中にあると思います。こうした流れについてどう思いますか?

新体制になったことで、部の全員が同じ方向を向いて、足並みをそろえて活動できていると感じています。一枚岩となっている今の應援指導部は強いんじゃないかと思います。

 

 

――これからの意気込みや目標を教えてください。

部としては、「塾生の模範としての姿を見せる」「慶應の良さを発信する」「慶應を盛り上げる」といった使命を全うしていきたいです。また、コロナ禍で塾生も応援に行く機会がほとんどなかったと思うので、応援を通して、「慶應って楽しいな」と感じてもらえるように頑張っていきます。

個人としては、発言力を持つにふさわしい人間を目指したいです。応援指揮を担うにあたって、自分の言葉に重みや説得力がないとダメですし、人柄も大切だと思うので、日々の言動に気を配るように心がけています。

 

 

――最後に、塾生に向けて一言お願いします。

應援指導部の活動を知ることは、慶應義塾について知ることに直結します。ぜひ私たちと一緒に応援をすることで、慶應義塾を体感して、「慶應に入ってよかった」と思ってほしいです。

 

 

小島毬・小山田佑平)