2022年度塾生代表選挙 山田健太氏、接戦制す 公選上、初の2期目突入へ

塾生代表選挙 結果

2021年12月22日に開票が行われた塾生代表選挙で、山田健太氏(総2)が再選を果たし、第6代塾生代表が決定した。1853票を小幡規之氏(法3)が、1951票を山田氏が獲得し、投票率が14.75%と、再選挙を除くと過去最高レベルとなった。

2期目となる山田氏は「選べる未来」をビジョンとして掲げる。大学の対面授業大幅増の方針表明に伴い、同氏は自らの持つテクノロジーの知見と今年度の経験を活かしながら、塾生がオンライン・オフラインの両方から豊かな学生生活へとアプローチ出来るよう努める考えだ。

山田健太さんインタビュー

(写真=提供)

2度目の当選を果たした山田健太さんに、次年度の意気込みやビジョンを聞いた。「選べる未来」というビジョンを掲げつつ、塾生へ着実に何かを届ける姿勢を見せる。

——2度目の当選について率直な感想はいかがですか。
昨年に引き続き、多くの人に支えられての当選だと強く感じます。また、公選上では初の2期目を、皆さんの応援のおかげで成し遂げられたということで、ほっと胸をなでおろしました。今年1年の方針が決して誤りではないと確信を得ました。

——塾生代表という職務に対して、どのような責任を感じていますか。
皆さんの求める「確かな何か(変化)」をお届けするという責任です。2期目としては、全キャンパス関係各所との関係性が既にあるため、ご期待の、スローガンである「確かな実行力」を早期に発揮できると考えています。

——対面授業が9割ほどになるとの方針ですが、アフターコロナを見据えた公約実現に向けたビジョンやプロセスはどのようなものですか。
まず、9割というのは「成果の数」だと考えています。大学や塾生等の意見や要望を聴きながら、授業や課外活動等のあらゆる面で、仲介者である塾生代表として積極的な制度設計を推進したい考えです。

教職員の方々の立場に立つことも意識しています。重要なのは、慶應義塾全体での制度作りであり、塾生代表が塾生と大学の架け橋になるイメージです。

こうした制度設計を経て、テクノロジーを活用した「選べる未来」というビジョンを叶えたいです。

——昨今の塾生生活への問題意識をお伺いしたいです。
大きなテーマとして危機感を持っているのは、人のタテヨコのつながりが希薄になってしまっていることです。これが、諸悪の根源だと考えています。団体にしろ何にしろ、人や人とのつながりは財産ですので、そこを強化することが求められていると思い、「新歓の強化」も公約に掲げました。

——最後に塾生へのメッセージをお願いします。
昨年に引き続き、ぜひ私に「意見を届けてください」。直接の施策にならずともその声が確実に私の価値観へ影響を及ぼしています。また、苦しい時こそ声をあげてください。どんな状況であれ皆さんが自分を偽る必要はありません。制度や仕組みを共に変えていきましょう。

取材を通して感じられたのが、塾生代表の「架け橋」としての役割を意識されているということだ。大学と学生、学生間のタテヨコのつながりなど、焦点はさまざまで、実際に当事者へのヒアリングも欠かさないとか。また、「新型コロナに対するスタンスの違いによる分断」についてお伺いした際にも、議論が対面の有無に関して二極化しがちだという傾向を指摘したうえで、多くの選択肢を設けることによる柔軟な対応を促す考えだとか。それぞれが安心して塾生生活を送れることを望みたい。

こうした塾生代表の徹底的に人々に迫り、解決へと導く姿勢は、まず第一に塾生が彼へと強く関心を持たないことには始まらない。山田氏の言うように、塾生代表に「意見を届ける」こと、すなわち事実を埋もれたままにせず、しっかりと世に表出させていくことこそが、あらゆる問題の何よりも解決の一歩ではないか。

(小野寺陽大)