数あるダンスサークルの中で、ひときわ異彩を放つコピーダンス集団・Michael Jackson Club。コロナ禍で新体制を迎えながらも、更なるステージへと進む、彼らの今に迫る。

YouTubeで100万回再生!

「そもそも何してるの?」

「マイケルが好きな趣味サークルかな?」

そう思った方、まずはYouTubeで「慶應大学_MJ Club」や「マイケルジャクソン_慶應」と検索してみて欲しい。Michael Jackson Club(以下MJC)元代表のチャンネル・Yoshiya Danceから、彼らのパフォーマンスが見られる。

「かっこいい…」

そう思わない人はいないだろう。

彼らのクオリティの高さは国内外から評判を呼び、2016年の新歓映像の再生回数は約100万回にも上る。有名ナンバーだけでなく、コピーダンスに必要な解説動画等も上がっており、大変興味深い。

彼らの活動は本家も知るところで、マイケル・ジャクソンの公式Twitterから紹介されたこともあるという。過去の紹介記事はこちらから。

11人ほど、男女半々のメンバーで、週1〜2回の活動。三田祭やイベント前には、それに応じて忙しくなる。練習内容はステージ準備のほか、個人的に踊ってみたい曲など。少人数で構成されているため、活動日をはじめ各々の都合や要望が届きやすいというのが魅力の一つだ。

多様なMJ度

マイケル・ジャクソンの名を冠している通り、「マイケルが好き」という想いは皆に共通している。しかしながら、その度合いはさまざま。マニアはもちろん、「ムーンウォークができるようになりたい」「ダンスが好き」という理由で入会する人もいる。

楽曲はマイケルの雰囲気が伝わりやすいものから、メッセージ性の強いコアなものまで多岐に渡るため、マイケル上級者も初心者も共に楽しめるだろう

また、マイケルの世界観へのアプローチはさまざまであり、衣装の再現なども含まれる。ダンスだけに留まらず、クリエイティブな才能を発揮できるかもしれない。

 

スポットライトは個々人に

昨年度の大きなイベントは、三田祭ステージと「Tokyo総おどり」の二つ。三田祭ステージに関しては、塾生新聞会の速報記事があるので参照されたい。

三田祭は知っての通りオンラインでの開催だったが、「Tokyo総おどり」の方は数十人ほど観客を動員した。

「MJCのステージにはプレッシャーと高揚感が共存していて、準備してきた作品を生で披露するという達成感がある」

代表はそう語る。

オンラインステージのメリットは確かに存在する。目の前に観客がいないため、冷静にパフォーマンスを再現することができる。

しかしながら、ステージに立ったときの緊張感は、何ものにも変え難い。作品には瞬間的な熱が生まれることだろう。それが昨年一度でも経験できたことは、彼らにとって大きな意味があったに違いない。

MJCは今年で設立七年目を迎えるが、創立時の主要メンバーが卒業したことにより、存続に対し不安があったという。そこにコロナという追い討ち。そんななかステージを成功させ、確かな技術と底力、そして情熱を見せつけたのである。

「初ステージはあっという間で、練習したものを全て出せた気はしない。もっともっと練習して、バックダンサーだけでなく、いつかマイケル役として踊りたい」と、現2年生から力強い声が上がっている。

少人数のため、個々人にスポットライトが当たりやすい。それでもなお、更なる高みを目指すのはなぜだろうか。

そう疑問に思ったら、とにかく彼らの作品を見て欲しい。そして、自分がどう輝くか、イメージしてみて欲しい。自ずとその景色が見えてくるのではないだろうか。

また、コロナ禍での入会で、ダンスも未経験だったが、不安はなかったと現2年生は話す。先輩が丁寧に指導し、復習動画を用いるなど、この時期ならではの対応をしてくれたという。「個々人にスポットライトが当たる」というのは、決して「全員が目立つ」という単純な意味ではなく、「ひとりひとりの想いが尊重される」ということなのかもしれない。

 

MJCは年会費不要で、新入生だけでなく、何年生からでも入会可能。飲み会・合宿はなく、優先順位はひとそれぞれ、というスタンス。

なぜなら、踊ることがコミュニケーションだからだ。

熱い想いを、ぜひ体感していただきたい。

 

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サークル

元代表 Yoshiya Dance

 

(桃風とまと)