今月13日発生した福島県沖の地震は、東北在住の受験生にも影響を及ぼしている。東北新幹線などの交通機関が一部区間長期にわたって運転を見合わせることを受け、都内の私立大では、個別試験の追試を設けたり、大学入学共通テストの成績での合否判定に切り替えたりする動きが出ている。

慶大は15日の文学部、16日の法学部の試験について、東北6県在住で、東北新幹線の運休などにより上京できない受験生を対象に、追試験を行うと発表した。文学部は15日まで、法学部は16日までが申請締め切りで、追試験は3月9日に行う。

宮城・福島で最大震度6強を観測した今回の地震では、交通機関の復旧が遅れている。受験生の移動に支障が出るおそれがあるとして、文科省は、追試験や別日程の振り替え受験の実施などで、被災地の受験生の受験機会の確保をするよう全国の大学に要請していた。