《喊声》2020年6月

コロナウイルスへの不安が急速に広がっていった3月、知り合いの高校生がインスタグラム上で「空の写真展」を開催した。「最近、なかなか外出できず、空を見る機会が少なくなったと思うんです。こんな時だからこそ、お気に入りの空の写真をみんなで共有して展示して、たくさんの人に癒やしを与えたいと思って始めました」。こう話してくれた彼女の姿と素敵な想い、そしてアップされた美しい空の写真に、ひたすら感動した。

私は空が好きだ。空は日や時間帯によって全く違う表情を見せてくれる。そして、時が流れてさまざまなことが変わっていく中でも、空は変わらずずっとそこに存在している。常に変わらないが、常に変わっていく空は、この世界的な流行と混乱をどう見ているのだろうか。

誰も予測していなかった未来が訪れている。今までの「あたりまえ」が崩れ、いろいろなことがめまぐるしく変わっていく。オンラインでのコミュニケーションが増え、大学もオンライン授業に切り替わった。どこへいくにもマスクをして、ソーシャルディスタンスを守って行動しなければならなくなった。ウイルスとの戦いがこれからもずっと続くと思うと、正直少し不安になる。

しかし、人間は思っているよりも強くしぶとい。新たな環境をポジティブに捉えて、自ら適応していこうと踏ん張る人がたくさんいる。多くの人がこの大きな変化に柔軟に対応しているのをニュースや街中で感じ、とても勇気づけられた。3月に写真展を開いた彼女もその一人だ。彼女のように、どんな変化に対しても前向きでありたいと強く思う。

 

(常石萌恵)