【慶應の祭】矢上祭委員長 吉田拓洋「理系を身近に」 、今年はギネスに挑戦

―矢上祭のコンセプトは
 第1回から去年までは、「地域密着」ということで「地域住民の方に矢上キャンパスを知って頂く」という理念のもと開催してきました。しかし今年はやはり、メインターゲットとして大学生も呼びこみたいと思っています。また「理系をもっと身近に感じてもらう」ということも、コンセプトの一つだと考えています。
―実行委員会に入ったきっかけや理由は何ですか
 高校生の時に学園祭のスタッフをやっていましたので「同じことが大学でもできたら楽しいだろうな」と思ったことが一つの理由です。しかし、これは建前のようなもので、そこまで深く考えて入ったという訳ではありませんでしたね。理工学部の学生が集まるコミュニティとして、矢上祭実行委員会が最大規模だったということも魅力であったのかもしれません。
―活動での一番の苦労は
 やはり実行委員会の人数が多い(212人)という点でしょうか。完全に一つにまとまることができない中、各セクションにとってより良いポイントでの妥協を探ることには苦労しました。
―来場者へのメッセージをお願いします
 矢上祭をそもそも知らないし、来たこともないという方もたくさんいらっしゃると思います。しかし第10回という記念の年、来場して頂ければ絶対に矢上祭を好きになりますよ。

今年はギネスに挑戦

 ある日の日吉キャンパス。広告研究会によるミス慶應候補の華々しいお披露目が中庭でされている。そのようななか、候補者をひと目見ようと集まった群衆相手に「こちらもよろしくお願いします」と、どこか遠慮がちに緑色のパンフレットを配る集団がいた。矢上祭実行委員会のメンバーである。
 「歩いている人と違って立ち止まっている観衆には、特に効果的に配布ができるものですよね」。実行委員長を務める吉田拓洋さん(理3)は、嬉しそうに振り返る。自身が昨年広報を担当しており、他大学とも連携して広報活動には特に力を注いできたが、ミス慶應候補お披露目と同じタイミングで配布ができたのは全くの偶然であった。
 今年で10回目を迎える矢上祭。三田祭などと比較すると、多くの学生が「地味な」印象を抱いている感は否めないが、他の文化祭に関して吉田さんが語る言葉は極めて穏やか、かつ冷静だ。「三田祭は僕も面白いと思います。ただそれは、矢上祭とは全く違った面白さ。同じ『学園祭』として括ってしまうのはもったいないですよ」
 吉田さんの言葉の通り、矢上祭は今年も独自の企画で勝負する。研究室見学など、理工学部の拠点たる矢上キャンパスならでは企画から、独自のノウハウを駆使し毎年好評のおばけ屋敷まで、バラエティ豊かなイベントを実行委員会自身が多く手がける。さらに今年はグラウンドを利用した遊園地を設けるほか、開催初日には何と来場者を動員してのギネス記録樹立にも挑戦する。(詳細は実行委員会HPを参照のこと)
 理工学部以外の学生にはなじみのない矢上キャンパス。普段訪れる機会がないからこそ、これを機会に足を運んでみてはいかがだろうか。
(花田亮輔)

矢上祭データ
http://www.yagamisai.jp/
【10月10日・11日開催】
【構成人数・212人】
【来場者1万5000人】