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SFC新歓実、不透明会計 責任者2名を解任 一部支出を来年度繰越金へ

 09年6月5日、湘南藤沢キャンパスで活動する、学生による非営利のニュースサイト・SFC CLIPは、「新歓実 ずさんな会計、問われるあり方」と題する記事を配信した。SFC CLIPのメンバーでもあり、2009年度慶應義塾大学新入生歓迎の集い実行委員会(以下、新歓実)の運営メンバーでもある塾生によって書かれ、新歓実の会計報告に関して疑問を投げかけた記事だ。         (宮島昇平・遠藤和希 7面に関連記事)

 新歓活動とは、新入生に対して一定期間サークル等が自らの団体の宣伝・勧誘を行うイベント。それを運営するのが、新歓実だ。
 一連の騒動の発端となったSFC CLIPの記事。タクシー利用と通学費で12万5000円、クリーニング代で1万5000円などが経費として支出されており、「私利私欲に走った行為は決して許されない」と締め括られている。
 1万5000円のクリーニング代に関して新歓実は、「新歓の準備で汚れた。ある程度の数を一括で洗濯の契約したほうが安かった」という。
 また、「交通費」には、1回1500円前後のタクシー代26回分の合計38080円が計上されている。これについて新歓実は、「湘南台駅からのバスの始発前・最終後にタクシー移動しなければならなかった。物品を購入した時に、バスでは荷物が抱えきれなかったこともあったため」とする。その他、「学校の休みの期間に来て作業することもあった。企業の協賛金を集めるために都内に出向いた交通費」として運営メンバー3人にそれぞれ21450円、24730円、36060円が「交通費補助」として支給されており、都内に住むメンバーへの支給より、湘南台駅付近に住むメンバーへの支給が多くなっている。
 記事の配信から1週間後の6月12日に新歓実は、SFC CLIPの取材に対し、クリーニング代及び消耗品費、備品費の一部支出の計約70000円を来年度の繰越金へ返還することを明らかにした。
 各団体は新歓活動へ参加するために、新歓実へ「義務保証金」として5000円を支払う必要がある。総会終了後に各団体はそれを返還される権利を有するが、総会資料ではその返還期間についての記載が小さかったため多くの団体が返却期間を知らず、義務保証金の返還を受け取れなかった。指摘を受けた新歓実は、総会終了後に特別に義務保証金を返還する時期を設けた。
 6月30日付で監査団体である湘南自治会は「クリーニング代の領収書を白紙のまま受け取ってしまったという落ち度が発覚した。契約は口頭のみの契約であり、契約書がないために不明瞭な会計となった」として2009年度新歓実の代表と事務担当の2名は解任処分とした。

6月5日 SFC CLIPが「新歓実 ずさんな会計、問われるあり方」の記事を配信。

6月12日 12日未明に「新歓実の不明瞭な会計、クリーニング代に「カラ支出」疑惑」の記事を配信。同日、CLIP、新歓実、SLを交え話し合いの場を持つ。話し合い後、「クリーニング代支出問題、新歓実が返還を約束」と題する第3報を配信。

6月14日 新歓実がCLIPの記事に関して「不正はなかった」と説明するも、信頼を損ねたとしてクリーニング代、消耗品費、備品代として73014円を繰越金に返還。

6月15日 湘南自治会が不明瞭会計を理由に新歓実の担当者、代表の解任を公表。

6月19日 新歓実が資料の不備を理由として、新歓に参加する団体から集められる義務補償金を関係団体に返金。

6月28日 解任について、担当責任者が各種手続きの失敗を謝罪。