男子バスケットボール部 ソッカー部 2009年度新体制スタート

男子バスケットボール部 「勝利のために」

リーグ戦1部昇格、インカレ制覇、早慶戦勝利。昨季、慶應の体育会において最も活躍した男子バスケットボール部。偉大なチームを引き継いで新チームは始動した。
新チームを率いるのは田上和佳(環4)主将だ。下級生の頃から中心選手として活躍し、歓喜も悲劇も味わってきた。
二季前には1部から2部への降格を経験した。田上選手も下級生ながら入れ替え戦に出場し、その悔しさを味わった。「悔しかった。降格のショックでチームの中もバラバラになってしまった」と振り返った。

バスケ部 今季開幕に不安はない
バスケ部 今季開幕に不安はない

しかし昨季はその悔しさを晴らすことに成功した。「ゼロからのスタートで1部に上がることは義務だった。一年通じて絶対に昇格するという気持ちを持ち続け、勝つべくして勝った。チームが4年中心にまとまり、1部に行くためにはどうしたら良いかということを試合に出ていない人も考えた。本当に全員でつかみ取った」と勝因を語る。
そしてインカレ制覇。田上選手は「絶対に日本一になるという気持ちはなかった」と正直に語る。「インカレはすいすい勝ち進んだ。力を出し切り、自分たちの出来ることを出せる試合が続いた。1部昇格も自信になり、勢いがついた」と自分たちのプレーができたことを快挙の要因に挙げた。
昨季の成功は今季への期待に繋がる。田上選手は大きな期待を背負うチームの主将に就いた。「伝統のある慶應の4番(主将の背番号)を着けるのは名誉であり、誇りでもある。今までは監督や先輩に守られている立場だったが、これからは先頭になって引っ張っていく大きな責任がある」と自分の立場を理解する。
田上選手は主将として『勝利のため』という意識を持ち続けることが重要だと語る。「チームや個人の調子の波はあるし、その中でメンバー間での衝突もあると思う。その度いろいろな選択を迫られるかもしれないが、根底にチームの勝利というものがあれば分かり合える」とチームをまとめていく覚悟を見せる。
自身のプレーについては「試合に出るメンバーの中で体力、能力の面で一番普通だと思う」と謙虚に語る。しかし、チームの主将として「周りを生かしていきたい。他のメンバーが思いきりできるように辛いことも率先してやりたい。流れが悪い時は泥臭く、流れを引き寄せる選手になりたい。そしてほかの選手にはのびのびやってほしい」とチームのために尽くすことを念頭に置く。
今季は「トーナメント優勝、リーグ戦優勝、早慶戦勝利、インカレ2連覇、bjリーグ撃破」の5つを目標に置いた。そのなかでもインカレ2連覇には「達成すれば慶應のバスケ部の意味を伝えることができる」と強いこだわりをみせる。
そのために重要なことは「チームの勝敗が自分にかかっていることを自覚すること。一人一人が貢献しているという気持ちが生まれることでお互いに認めることができる」とチームの理念でもある「個人の自立」を強調した。
昨季以上の結果を期待される新チーム。しかし主将には不安の表情は全くない。むしろチームを率いることを楽しもうとするような余裕さえ感じた。目標をいくつ達成してくれるのか楽しみだ。
(岩佐友)

男子ソッカー部 「ついていきたいと思わせる」

「プライド」今シーズン、慶大ソッカー部はこの言葉を標語に掲げた。そして今月開幕する関東大学リーグ緒戦に向け、新生ソッカー部は静かに準備を進めている。

体を張って練習に励む
体を張って練習に励む

昨シーズンは慶大ソッカー部にとって飛躍の年だった。2部制覇、1部昇格。それは悲願であり、言葉以上の結果であった。その流れを受けて今シーズン、どのような戦いを見せてくれるのか。2部から1部へ戦いの舞台の変化したことで、変わることは多くある。一方で変わってはいけないことも多くある。新シーズンに向けてソッカー部は何を思うのか。
慶大ソッカー部の大きな特色の一つは「組織力」。昨年は選手のみならず、多くのスタッフの連携が円滑に行われた。部全体の運営が上手くいったことが1部昇格の要因の一つになったことは間違いない。そして今年、この組織力の強さをより強化していくことが、慶大が1部で戦っていく上での鍵になる。フィールドの内外を問わず、個の力だけに頼らず、個に勝るチーム力を培うことが重要になる。
この組織力の重要性を、今年新たに主将に就任した中川靖章選手(総4)は強く感じている。新体制に際して中川主将はこう語る。「『ついてこい』ではなく『ついていきたい』と思わせたい。個性が強い選手が集まる中、背中で引っ張るだけでは上手くいかないこともある。引っ張るだけではなく時には押すことも必要なこと。それがチーム力の向上につながる。サッカーの戦いにおいても個の力で劣る部分は、チーム力で対抗しなくてはならない。自分のプレーにおいても献身的な姿勢を貫きたい」慶應伝統のスタイルを保つだけではなく、より強固にしていく構えだ。
さらに、昨シーズン一年生ながらチーム最多アシストを記録した河井陽介選手(法2)にとって今シーズンは2年目となる。周囲からの期待は高い。河井選手は「これまでと同じままだと1部では戦えない。新たに挑戦する気持ちを持ちたい。プレッシャーはあるが、それを良い糧にしたいと思う。昨年の経験を活かしながら自分が中心だという自覚を持って、チームに影響を与えられる選手になりたい」と力強く新シーズンに向けて意気込みを語った。
中川主将は今年4年。慶大ソッカー部の一員として戦える最後の年になる。それについて中川主将は「今年はサッカー人生の集大成。今まで自分のサッカーに関わってきてくれた多くの人、監督、親に成果を示さなければならない。一流の個人と一流の組織を作り上げ、自分も一流の人間を目指す。慶大はどこよりも努力しているという自負がある。それを結果で証明したい。特に慶早戦には大勢が見に来てくれる。その舞台で良い戦いをすることが、そういった人々への最高の恩返しになる」と最後に話した。
ソッカー部は今年、1部での上位進出、インカレ出場、慶早戦全勝を目標にしている。上に限界はない。新主将の想いを信じて、慶大のさらなる飛躍に期待したい。
(有賀真吾)