情報の教養学 「昭和の歴史と戦争を考える」 

戦後日本の歴史認識について講演

講演で語る黒沢氏
講演で語る黒沢氏
 慶大教養研究センター主催の第4回「情報の教養学」が先月23日、日吉キャンパスで開かれた。秋学期初回となる今回は、東京女子大学教授で軍事史学会会長の黒沢文貴氏が「昭和の歴史と戦争を考える」というテーマで講演を行った。







講演では、戦後日本の歴史認識を中心に話が進められた。黒沢氏は、昭和戦前期および太平洋戦争に至るまでの歴史観が東京裁判に大きな影響を与えており、政治性という非学術的な要素があることを指摘。また、「歴史」の「政治化」や昭和期の戦争構造のそもそもの複雑さが歴史認識を統一できない大きな要因であると分析した。

最後に「違う立場の意見を政治の道具にならないように、正確にバランスよく理解し、『歴史』の『歴史化』を目指すべき」として講演を締めくくった。

講演は参加者の意見も交えながら進行し、講演終了後には質疑応答の時間が設けられた。参加者はメモを取りながら真剣に耳を傾けていた。

「情報の教養学」は教養研究センター主催で2013年から行われている。2015年度の「情報の教養学」では、人間の生活と切り離すことができない情報が社会にどのような影響を与えているのか、どのように影響を与えうるかについて様々な分野の講師が講演を行っている。講演の模様はホームページやYouTubeで見ることができる。


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