ラグビー圧縮春季大会が開幕し、Bグループに入った慶大は中大、山梨学院大、大東文化大、青学大に4連勝し、秋の対抗戦に向けて大きな期待を持てる結果を残した。試合を重ねるたびに完成度が上がり勢いも増すチームは同じく全勝の筑波大との最終戦を6月7日に戦う。
(鈴木智博・中山直樹・増田絢香)

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中大戦 先月2日 ○29-24
大会初戦白星スタート

慶大は中央大に29―24で勝利を収めた。初戦ということもあり硬さの目立った慶大は開始7分、ラインアウトから中大に先制トライを許す。9分にSО矢川(環4)のキックパスからWTB吉迫(商3)のトライで追いつき、21分には相手のミスからNО8徳永(商4)がトライを挙げ前半を12―10で折り返す。

後半に入ると互いに点を取り合う展開になる。5分にはHО末永(商4)が密集から抜け出しトライ。1トライを返され迎えた14分、吉迫がキックチェイスからこの日2本目のトライを奪う。最後はWTB佐野(政4)が左サイドで相手を抜ききりトライ。春季大会初戦を勝利で飾った。


山学大戦 先月6日 ○33-21
トライ決め今季2勝目

春季大会の第2戦は山梨学院大学と対戦し、前半からリードし続けた慶大が33―21で勝利した。

慶大は序盤から相手陣内でボールを回し続け、危なげない展開で前半15分に松村(商2)、前半28分には澤根(総4)がトライを奪い前半を12―0で折り返す。
後半に入ってからは山梨学院大学が反撃に出る。後半7分、16分と立て続けに2本のトライを奪われ、一時5点差まで詰め寄られるものの、後半36分に主将の矢川(環4)が抜け出し、トライを決めて勝負あり。慶大は5トライを決める猛攻で春季大会2勝目をあげた。


大東大戦 先月10日 ○52-40
逆転で貴重な勝利

昨年の春季大会では、負傷者が続出し、49点差で敗北を喫した大東大との一戦。開始1分、相手がトライを決め先制を許す。しかしFL鈴木(環3)、HО松岡(環3)、WTB清水(環3)と立て続けてトライを決め19―7と逆転した。その後パスを繋げるも、流れを相手に与え立て続けに2トライ許す。しかし前半終了直前、相手の守りを受けながらもパスで繋げ、LО西出(経4)がトライし前半を26―19で終える。

後半9分、ゴールライン際での攻防を経て、NО8松村(商2)がトライし、後半を先制。その後19分にはCTB青井(商2)、WTB佐野(政4)、PR堀切(環3)がトライを決め、52―26とリードを広げる。試合終了間近には大東文化に2トライを許し、追い込まれる場面もあったが逃げ切り、52―40で白星とした。


青学大戦 先月30日 ○38-15
春季大会無傷の4連勝

青学大と対戦した慶大は、38―15で勝利し、春季大会の連勝を4に伸ばした。

前半9分、慶大はラインアウトからフォワードで押し込み、NО8松村(商2)がトライ。その後青学大に1トライを返されるも、21分には左サイドに大きく展開しWTB清水(環3)が、さらに30分にはSH南(総4)がトライを決め前半を19―5で折り返す。後半に入り、青学大に1トライを返され迎えた7分、相手のキックオフの処理が遅れたチャンスにCTB田畑(環4)がそのまま運びノーホイスルトライを決める。何度か危ない場面もあったが相手のミスにも助けられ、9分には連続攻撃からLО佐藤(総2)が、さらに36分には途中出場のWTB澤根(総2)がトライを決め青学大を振り切った。