関東大学サッカーリーグ開幕 悲願の優勝へ好発進 強豪との連戦で奮闘

第89回関東大学サッカーリーグ戦が先月4日に開幕した。2年連続のインカレ出場、そして悲願のリーグ優勝を目指す慶大は5月3日の時点で2位につけるなど最高のスタートダッシュを切った。開幕から昇格組の法大、昨年煮え湯を飲まされた駒大に連勝し、さらには首位に立っていた明大に逆転勝利するなどチームの状態は良い。63年ぶりの優勝を虎視眈々と狙う。(河合遥香・八木理志・安田直人)

大学サッカーリーグ初得点のMF松木
大学サッカーリーグ初得点のMF松木
法大戦 先月5日 ○3―0

完封で開幕戦飾る

今シーズン開幕戦の相手は、昨年度2部リーグ制覇を果たし1部リーグへ昇格した法政大。

慶大は序盤から右サイドでの攻めを展開し、相手ゴールを脅かす。前半17分にはゴール前でもつれたボールをFW山本(政3)が押し込み先制点を奪う。37分にはコーナーキックから最後はDF宮地(総3)が追加点を奪う。

後半に入っても攻めの手を緩めず、後半57分には新戦力のMF松木(総1)のアシストから山本がこの日2点目を決めリードを広げた。

その後は法政大に突破を許すシーンが目立ったものの、GK宮原(経4)の再三の好セーブにより無失点で切り抜けた。
試合後、慶大の須田監督は「開幕戦を無失点で勝ててよかった。今季は堅守速攻に縦への速い展開を加えたい」と今季の課題を語った。


サッカー表
駒大戦 先月11日 ○2―1

新戦力躍動し開幕2連勝

開幕2連勝を目指す慶大だが、序盤は均衡した展開が続く。コーナーキックのチャンスを得るも決められず、逆に自身のファールで相手にコーナーキックやフリーキックのチャンスを与えてしまう。しかし落ち着いたディフェンスで相手にシュートまで持ち込ませない。

均衡が破られたのは前半29分。MF松木(総1)の2試合連続となるアシストからMF端山(総4)がゴールを決め先制する。ペースをつかんだ慶大は前半36分、今度は端山のパスに松木が頭で合わせ追加点を挙げる。松木はこれが大学サッカーリーグ初得点となった。
後半に入ってもなお、攻めの姿勢を崩さない慶大。しかし相手に悪い位置でフリーキックを与えてしまうと、これをヘディングで押し込まれ今季初失点を喫した。しかしその後は追加点を許さず、攻撃では両サイドを使い相手ゴールに迫った。試合はこのまま終了し、慶大が勝ち星を挙げた。慶大はこの時点で単独首位に立った。


流経大戦 先月15日 △1―1

インカレ王者に辛くもドロー

前の試合とほぼ同じ体制で試合に臨んだ慶大は開始直後、MF黄(総4)がシュートを放つも外れる。これをきっかけに、強風の中であったが風上という利点を活かし果敢に攻め込む。主導権は完全に慶大に渡ったかと思われたが、ファウルにより相手にフリーキックを与えてしまい、今季初の先制点を許す。しかし直後にFW渡辺夏(総2)がDF溝渕(環3)のクロスから振り向きざまにシュートを決め、今季初ゴールで試合を振り出しに戻した。

後半に入ると慶大は守備の面でも良い動きを見せ、流経大にゴールを割らせない。しかし徐々に防戦一方となり、DF陣が体を張って守る場面が目立つようになる。連勝目指し、このままでは終われない慶大は終盤にFW小谷(環1)を投入。しかし、試合はそのまま終了し小谷は大学サッカーリーグのデビュー戦を勝利で飾ることはできなかった。慶大の連勝も2でストップした。


順大戦 先月15日 △1―1

交代でペース掴み追い付く

未だ負け無しの慶大は、勝ち点差1で後を追う順大と対戦。勝ち点3を死守し、差を広げたいところだが、前半は順大にペースを奪われ、苦しい展開が続く。なかなかチャンスを作れない状況の中、32分に先制点を許してしまう。その後も流れを掴むことが出来ず、順大リードのまま前半は終了した。

ところが慶大は後半、開始直後こそ押されたものの、МF手塚(環2)を投入してからペースを掴み始める。すると13分、相手のファウルからコーナーキックのチャンスを得る。これを端山(総4)が蹴り、宮地(総3)が頭で合わせ同点に追いつく。両者とも一歩も譲らない攻防が続くもその後は得点には結びつかず、1―1のドローに終わった。

勝ち点1を分け合う形となった今試合。宮地は「引き分けではなく勝ち越すことが重要だ」と、引き分けへの悔しさを見せた。


専大戦 先月25日 ●1―3

昨季王者に初黒星

昨年リーグ優勝ながら最下位に沈む専修大に対し、慶大は3失点で今季初黒星を喫した。

慶大は前半22分にPKを獲得し、これをMF端山(総4)が落ち着いて決め先制する。前半は5本のシュートを放った慶大だが、徐々に自陣でプレーする時間が多くなり、1―0で折り返す。

後半になると専修大が実力を発揮し、後半19分、29分とゴールを決め逆転に成功。前がかりになった慶大は専修大に再三スペースをつかれ、オウンゴールにより3点目を奪われた。後半の慶大は放ったシュートがわずかに2本である一方、24本のフリーキックを与えるなど攻守に精彩を欠いた。

試合後、須田監督は「後半になってボールを取れず、(慶大の)決定機もあったが決定力を欠いていた。次節で修正したい」と課題を挙げた。


明大戦 今月3日 ○2―1

攻守冴え逆転勝ち

慶大は序盤から積極的な攻めを見せるが、なかなか決定機を作り出せない。試合は徐々に明大の流れとなり、28分には相手のコーナーキックから先制を許してしまう。さらにMF端山(総4)がイエローカードを受け、慶大にとって悪い展開となる。しかし慶大は終了間際、端山のゴールライン際での粘りからコーナーキックのチャンスを獲得。これを望月(環3)がヘディングで決め同点に追いつき、良い流れで前半を終えた。

後半に入ると両者の攻防がさらに激化する。こ18分、手塚(環2)がボールを受けるとそのままドリブルで右サイドを突破し、最後は渡辺夏(総2)が押しこみ、逆転に成功する。慶大は攻守両面で良い動きを見せ、このまま1点差を守り抜き試合終了。首位の明大を撃破した。