慶應塾生新聞会 三田オフィス

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【500号記念 メディアの明日を考える 番外編】 Bloomberg Media Group CEO ジャスティン・スミス(Justin B. Smith)氏

―メディアの置かれる環境はどのように変化したか
メディア業界は急速に変化しているし、その変化は今も続いている。テクノロジーの進化は明らかにニュースの配信プラットフォームを劇的に変えた。それによって読み手もすでに習慣となっていた情報収集手段ではなく、新しい方法で情報を取得する術を見出した。メディアの収入源である広告主においても、デジタル広告の出現によって、長年広告宣伝業界を支配してきたマス広告重視から、よりターゲットセグメント(細分化した市場の中のターゲットとなる集団のこと)やROI(投資対効果のこと)の測定が可能な広告キャンペーンにシフトしている。
今の環境変化は、単なるデジタル化だけでなく、より複雑化する情報ネットワークにもある。その中で消費者は、広範なネットワークの中からより専門的なコンテンツを見つけ、パッチワークのようにつなげて情報を取得し始めている。


―今後、メディアはどうなっていくか
こうした環境下で、各メディア会社は、旧ビジネスモデルから脱皮し、新たなニーズに対応したサービス展開を図ろうとするが、従来のメディアビジネスから抜け出せず苦戦しているのが実情ではないだろうか。
メディア環境の変化を脅威を取らず機会と捉え、新しいメディアビジネスの在り方を追求することが必要となる。それは各社によって取る戦略が異なるはずで、取捨選択(ネットかプリントかといった)は各社次第だが、こうした変革には長期の投資と多くの失敗が強いられるのは間違いないだろう。


―新たな時代の中でブルームバーグはどうなっていくか
ブルームバーグでは、今後のデジタル時代を見据え、デジタル主導型のマルチプラットフォームメディアとしてビジネスを展開する予定である。マルチプラットフォームとは、オンライン、テレビ、プリント、端末、イベントなど、ブルームバーグがターゲットとする金融・ビジネスのプロフェッショナル達とつながるあらゆるコミュニケーションチャネルである。こうした複数のコミュニケーションチャネルに最良のコンテンツを最適な形で発信していく。ビジネスウィークやマーケッツマガジン、ブルームバーグテレビなど、従来のメディアが持つ強みはそのまま活かし、それらを組み合わせることで生まれる付加価値を新たなビジネスモデルとして強化していく。今後も消費者にとって最も効率的で効果的な情報発信を可能にするコンテンツ作りとチャネルの開発に注力していく予定だ。