【500号記念 メディアの明日を考える 番外編】 CNN 東京特派員 ウィル・リプリー(Will Ripley)氏

Will Ripley 氏
2014年3月にCNNに入社し、直後から3月のマレーシア航空機事故や4月の韓国客船沈没事故で、現地からの臨時ニュース報道を担当。6月より東京に着任し、日本のニュースを世界に発信している。CNN以前は米国コロラド州デンバーなど複数のテレビ局でリポーターやアンカーを担当し、複数のジャーナリズム賞も受賞している。米国出身。@willripleyCNN

―メディアを取り巻く状況はどのように変化したか

CNNはテレビが主体の放送局ですが、もうテレビだけのメディアではありません。テクノロジーの進化やデジタル化が進む中、視聴者がいつでも、どこでもCNNに繋がっていることを目指しています。例えば私は今、特派員として複数の仕事を同時におこなっています。テレビ放送へのリポートはもちろんですが、他にもCNN.comに載せる記事の執筆や動画・写真の撮影、またツイッターやインスタグラムへの投稿も、重要な仕事になっています。今、CNNの視聴者は、テレビやウェブサイトから携帯端末まで、様々な方法でCNNのニュースにアクセスすることが出来ます。ニュースや情報を得る選択肢がたくさんあるという上では、視聴者にとって喜ばしいことだと思っています。

At CNN, television is the leading medium, but it is no longer a medium in isolation. With the rise of new technologies and digitization we need to make sure our viewers are always connected with us whatever time of day and wherever they are. For example, as a correspondent I now have multiple tasks. Not only do I report the news for television but I also write accompanying pieces for CNN.com plus take photos I can tweet and put on Instagram. Viewers can access CNN in so many ways through various devices – TV, the web and mobile. This is great news for viewers because they have so many choices when it comes to connecting with CNN.

 

―インターネットの登場・発展によって、既存のメディアの役割や機能に変化は現れたか

世界のニュースを全世界にいる視聴者に届ける、というCNNの役割に変わりはありませんが、その手段は大きく変わってきています。

CNNは1995年にウェブサイトCNN.comを世界に先駆けて開設し、デジタルニュースやモバイル、アプリの分野で最大級のニュースサービスに成長しました。今では、テレビやウェブサイトなどのサービスが、相互に補完する役割を果たしています。臨時ニュースが発生した時、視聴者はまずCNNのツイッターやフェイスブックなどソーシャルメディアを通じて知ります。その後、その事実を確認するためCNN.comにアクセスする人もいるでしょう。そうすると、帰宅した時、より詳しい情報や生の映像を求めてCNNのテレビ放送を視聴する可能性がより高くなります。あるいは、CNNのテレビ放送を視聴しながら、PCやタブレットを操作し、ニュースのシェアやコメントをしたり、さらなる情報を求めてCNN.comにアクセスしたりする視聴者が多くいる、ということも分かっています。

CNNは2006年に視聴者が自身のニュースを投稿できるサービス「iReport (アイ・リポート)」を開設しました。視聴者はこの「iReport」を通して、身の回りのニュースをCNN.comに掲載でき、またCNNもそれら視聴者から寄せられる動画や画像を、ニュース報道の一部として組み込むことが出来ます。「iReport」に登録している視聴者は140万人以上に達しています。

When CNN launched CNN.com in 1995 it was the world’s largest news website. To this day CNN remains a leader in digital news, in mobile and app usage. Each one complements the other. When news breaks, viewers can get the news via CNN’s twitter or facebook accounts, they can go on-line to CNN.com, and when they get home they switch on the TV. Or they might choose to watch the TV while using a second screen such as a tablet to share and comment on the news, or to dive deeper into the story on CNN.com. CNN also launched iReport in 2006, allowing viewers to report their own story to CNN, join the conversation, and be part of the news.

 

―今後メディアはどのような役割を果たし、どうなって行くべきか

CNNのゴールは常に同じで、正確で、公平で、中立なニュースを報道する、ということです。今、ニュースを得る最初の手段はソーシャルメディア、という人が多くなっていますが、我々の視聴者は最終的に、その情報が正確なのか確認し、またより多くの情報を求めてCNNをチェックしています。そのため、正確で、公平で、また分かりやすい報道を心がけ、視聴者の信頼を獲得することが大切です。メディアの構造は今後も発展・進化し続けると思いますが、常に最新のテクノロジーを取り入れつつ、信頼される報道を世界中から届けていくことが使命だと思っています。

CNN’s goal is always the same, to deliver accurate, impartial and unbiased news. While people may see a story on social media first, they will always come to CNN to check if it’s true and get more info. Accuracy, impartiality and good story-telling are the cornerstones of CNN. While the media landscape continues to evolve over the next decade, CNN’s commitment to innovation sits alongside an unchanged philosophy of providing first-class journalism from all corners of the world.