今年話題になった言葉の一つに「不倫」がある。政治家や芸能人の不倫報道が連日ワイドショーを賑わせたことから、日常的に聞くようになった。

ここで不倫とは何か、ということを確認しておきたい。広辞苑によると、「人倫にはずれること。人道にそむくこと。特に、男女の関係について言う」と書かれていた。昔から不倫に対する世間のまなざしが厳しいのは言うまでもないが、慶大生はどんな考えを持っているのだろうか。

不倫に対する質問内容は「あなたは自分が未婚のときに不倫をするのはアリですか?」「あなたは自分が既婚のときに不倫をするのはアリですか?」の2つだ。調査によって、不倫に対する考え方に男女差があることが明らかになった。

「未婚のときに不倫をするのはアリだ」と答えた慶大生は、男性が28%、女性が15%。「既婚のときに不倫をするはアリだ」と答えた男性は11%、女性は5%。未婚のとき、既婚のときに比べて不倫へのハードルが下がるのは仕方のないことかもしれないが、特に男性の3割ほどが不倫を肯定的に捉えていることは驚きだ。

今年の4月期にTBSテレビで放送されたドラマ『あなたのことはそれほど』に印象的なシーンがあった。不倫をしている主人公に対して、友人が厳しい言葉をかけ、ふたりはしばらく疎遠になる。このように一般的に世間は不倫に対して否定的だ。慶大生はどうか。

「親しい人が不倫をしていた場合、どのように対応しますか?」という質問に対し、最も多い答えが「快く思わないが、止めはしない」(2‌2‌2人)で、全体の4割を超える。一方、「縁を切る、問い詰める」(36人)と答えたのは全体の7%しかいない。

この質問からわかるように、慶大生はもし親しい人が不倫をしていても厳しく対応するのではなく、友人として受け入れる傾向にあるようだ。

気になる答えがあった。「不倫の側が真の愛でない保証はどこにもないから話を聞いて判断する」。慶大生は、かたちはどうであれ「真実の愛」を求めているのかもしれない。

次記事:⑤合コン、お見合い、Tinder? 多様化する「婚活」