11月21日から24日の四日間にわたり、第67回三田祭が開催された。慶應義塾大学の一大イベントである三田祭を支える三田祭実行委員会。そこで広報宣伝局長を務める田村有諒さんに、活動内容や活動に対する思いを伺った。
──広報宣伝局の三田祭での役割を教えてください
三田祭の魅力をより多くの人に知っていただくために、イラストやウェブコンテンツの作成、SNSを通じたプレスリリースの発信など、様々な広報活動を行っています。
──SNSに投稿する映像制作において、どのように知識を共有し、作業を進めているのですか?
キーワードは、「縦の絆」です。少数精鋭で活動しているので、 先輩1人ひとりが後輩の面倒を見るための体制が整っています。実際ほとんどの局員が未経験からウェブコンテンツ作成や動画編集などの作業を始めるのですが、「縦の絆」を意識し、直接先輩から後輩に技術や知識を教えることで、次世代に継承していくことができています。
──広報活動において1番伝えたいと考え、意識しているポイントは?
意識しているポイントは、「塾生の輝き」をより魅力的に伝えられるようにこだわりを持って活動する、という点です。ウェブコンテンツ作成だけではなく、その他イラストや動画など1つひとつの制作活動において、大学生活を送るリアルな「塾生の輝き」が最大化されるように意識して日々活動に励んでいます。
──今年の広報活動のポイントは何ですか?
今年はポストコロナということで、学内にとどまらず、より多くの人に向けた広報活動を行っています。 具体的には、プレスリリースを通じたメディアへの働きかけのほか、早稲田大学とのコラボや、三田、日吉に住む地域の方々と協力した広報活動も行っています。コロナウイルスの流行が落ち着いてきた今だからこそ、従来の活動に囚われない広報活動を展開していこうと様々な活動を進めているところです。
──広報宣伝局から見た今年の三田祭の見どころは?
細かいところにはなってしまいますが、広報宣伝局では事前の広報活動だけでなく、三田祭当日に参加している団体の展示のもとに皆様をご案内できるように会場の案内表示やパンフレット配布にも力を入れています。今年はそれらの表示の形式をより見やすいように工夫をしているので、ぜひ注目していただきたいです。また、三田祭では例年販売機で水が売り切れてしまうという問題があるので、今年は案内所で水を販売する、という対策を行います。皆様に快適に過ごしていただくために細心の注意を払っているので、来場者の方々には安心して三田祭を楽しんでいただきたいです。
──これまでの活動の中で印象深かった出来事は何ですか?
2年前に受験生向けの企画を立案し、責任者を務めました。その際にわざわざ自分の企画のために山形県から足を運んでくれた受験生がいたことが、今でも自分の心の中に印象深かった出来事として強く残っています。
──三田祭運営にあたって大切にされていることは何ですか?
広報宣伝局は、キャッチコピーやロゴ、デザインなど、いわゆる三田祭の「見た目」を創る部署です。塾生以外の方にも目に触れやすいからこそ、誰が見てもすごいなと思われるような祭りを創り、三田祭独自のブランディングができるように意識しています。
──来場する塾生に向けてメッセージを願いします
コロナ禍が明けて制限のない三田祭が戻ってきてから、今年で3年目になります。その中で、去年とは違った箇所や新しい取り組みを生み出そうと心がけているので、そういった部分をぜひ見ていただければ幸いです。

【写真=撮影】
(大世古葵)





