【走り続ける塾生】non-no 専属モデル 環境情報学部3年 岩本乃蒼さん

新たな生活の入口に立ち、希望に胸膨らむ4月。2年前、コミュニケーションシステムに興味を持ち環境情報学部に入学した岩本乃蒼(のあ)さん(環3)も夢の関東で周りと同じようにスタートを切った。

しかし大学生活は思いもよらない方向へ好転。1年生の6月にスカウトされ、初めて受けたファッション誌「non‐no」のオーディションでグランプリに輝き、同誌専属モデルに。今では日本テレビ系「ZIP!」でレギュラー出演を果たす。

転機となったオーディションでは「モデル業をステップにして、いろいろな媒体で自分の考えをもっと発信出来る女性になりたい」と熱く語り、応募総数4722名の中からチャンスを見事勝ち取った岩本さん。芸能界に挑戦した理由は、「もともと文章や物で情報を発信し人の心を動かす仕事に就きたいとずっと思っていたから」。自分の興味を活かせる滅多にない大きなチャンスに飛び込むことにしたそうだ。

環境が一変し、「仕事面では運良く壁を感じたことはないが、学業とのバランスで悩むことはあった」と岩本さんは話す。しかし、「今まで知らなかった社会の裏側を覗けて、仕事は実践的なフィールドワークとなっている。それが勉強にプラスに働いているし、勉強も仕事で活かせている実感がある。だからこそ両立できる」と自分の道を前向きに歩んでいる。

学業との両立と発信力を買われて任されたのが先月号まで続いた「non‐no」での連載。SFCでの大学生活を「自分の感じ方だけではなく、SFCの仲間と高校生読者の視点を考えて」紹介した。連載を通して、「キャンパスライフは自分の好きな色でどうにでも描けることに気がついた」という。また、「大学はみんなそれぞれが目標に向かって進んでいると感じられる場。挑戦し続ける姿勢こそ『大学生』かな」と瞳を輝かせて笑った。

自身の大学生活は仕事や学業だけでなく、サークル活動のフラメンコでさらに充実している。フラメンコを始めたのは高校時代のスペイン留学がきっかけ。またこの留学を機に、自分から発信するだけでなく受信もしたい、と感じたそう。「相手のことを知りたいから、より話好きになったし、何もかも吸収したいというハングリーさや度胸も養われたから、留学は今の自分にとって大きな経験だった」と振り返る。

また、日本の伝統文化を見つめ直し、学びたいとの思いから、学生3人と団体「やまとなでしこ」を立ち上げた。自分たちでプロデュースした「女子力アップ財布」を通して日本の町工場の優秀な技術を発信するなど活動を広げている。

最後に芸能界に挑戦して得たものを尋ねると、「たくさんの人と出会いを重ねたことで描けるようになった理想像に、近づきたいと思うようになったこと」と語った。そして、「近頃は仕事でも勉強でも、もっといろいろな世界に触れて成長したいと強く感じます」と果てなき向上心を覗かせる。他のモデルとは一線を画す聡明さと芯の強さを武器に、今後も幅広い活躍を見せてくれるだろう。

(鈴木悠希子)