報道

サラヤ社長が来塾 供給地目線の経営語る

 理工学部が主催する人間教育講座が先月17日、日吉キャンパスで開かれた。この講座は今回で第36回となる。
 本講座ではサラヤ株式会社の代表取締役社長である更家悠介氏を講師に迎え、「世界一小さな象が教えてくれたチャレンジ」と題した講演の中で、環境保護を組み込んだ企業経営や、仕事に対する姿勢について解説した。
 更家氏は講演の中で、現在のサラヤの経営方針に行きつくまでの経緯を語った。彼はサラヤの看板商品であるヤシノミ洗剤の原料であるパーム油を作るボルネオの農園のために熱帯雨林が失われ、農園に迷い込んだ子象が罠にかかって怪我をしている事実に衝撃を受けたという。そこから消費者だけではなく供給地にも目を向け始め、環境保護と持続可能性を考えながら企業も発展させる経営の方向性に至ったと話した。
 また、サラヤ創業当初、世間の多くの工場や学校では冬場にお湯が出ず、手洗いができなかったという点に着目し、健康を守るために夏は手洗い、冬はうがいという習慣を根付かせたというエピソードを披露。「自分で調べてみることがビジネスのきっかけになる」と語った。
 更家氏は講演の最後に、「どのようなビジネスが適正なのか、どのように諸問題を解決していくべきなのか、まだまだ模索していく段階ではあるが、勉強しながらもチャレンジしていかねばならない」と学生に向けてメッセージを送った。
 講演後には学生による活発な質疑応答も行われた。

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