日吉駅西口を出て、線路沿いに左へ進むと可愛らしいゴリラの看板が現れる。ひようらで本格的な台湾料理を提供している「TAPIGORI」の店舗だ。名前にももじられているタピオカミルクティーなどのドリンクはもちろん、台湾の屋台飯なども取り揃える本店。自慢のメニューの中から、ルーローハンセットをレポートする。

ルーローハンのドリンクセット。食べる前から醤油の甘辛い匂いが香る。定価800円。

 

運ばれてきてまず驚くのはそのボリューム。白米の上には、フライドオニオンがかかった豚バラ肉や半熟卵、高菜と沢庵ものっている。サイドメニューには大根のスープ。そして、本日の日替わり小鉢は黒胡麻餡入りの大福だ。

セットのドリンクはウーロンミルクティーを選択。タピオカ・あずき・ナタデココの中から自分好みにトッピングをカスタマイズできる。今回は、「台湾といえば」のタピオカを選んだ。たっぷりサイズのドリンクまで付いて1000円をはるかに下回るとは驚きだ。

 

 

まずはお肉をいただく。歯を当てるとほろっと崩れ、脂身はとろんとろんに溶けていく。醤油ベースの甘辛く濃いタレには八角などのスパイスがよく効いており、香りが気持ちよく鼻から抜けていく。これは、間違いなくご飯に合うではないか。肉がとろけてなくならないうちに、少しタレが染みた米を頬張る。ひと口、もうひと口とスプーンを運ぶ手がとまらない。

付け合わせの高菜と沢庵は、どちらもしっかりと塩味がきいており、暑さでばてた体に染み渡る。フライドオニオンもカリカリと楽しい食感だ。とろっ、シャキ、ほろ、カリッ。当分の間食感を楽しんだ後、大事に取っておいた半熟卵を口に投入。濃厚な黄身がご飯と混じりあう。「間違いない」味だ。

 

ここで小休止、大根スープをすする。濃い味のルーローハンに比べて、ほっこりと優しい味がする。大根の素朴な味に癒され、またご飯に戻る。もちろん、ウーロンミルクティーも忘れてはいない。ごくりと飲めば、台湾から仕入れた茶葉が豊かで贅沢な風味を運び、弾力のあるタピオカの甘みと混じり合う。

濃いめのルーローハン、ほっこり大根スープ、冷たいウーロンミルクティー、この3品を循環しながら、どんどんと食べ進めていく。最後にはお待ちかねの大福だ。ルーローハンだけでも十分に満足感があるのに、さらに甘味が待ち受けているだなんて、なんという幸せだろうか。確かな満足感を得て、全ての食器を空にした。

 

 

TAPIGORIには今回紹介したルーローハンセット以外にも、台湾カステラなどの様々なメニューが揃っている。中でも、ドリンクは50種類以上の品数があり、自分のお気に入りを見つけるのも楽しいだろう。慶應塾生新聞会公式LINEでは、ルーローハンセットの100円引きクーポンと、ウーロンミルクティー半額クーポンを配布している。このお得な機会に、TAPIGORIで台湾の風を感じてみてはいかがだろうか。

ルーロー飯クーポン
ウーロン半額クーポン

 

藪優果