《アンテナ》

 

連載|14人がオモウコト。
テーマ「夏休み」

(14)
アンテナ

 

「14人がオモウコト。」第一弾は今回で最終回だ。私はアンカーということになる。アンカーらしく、と言いたいところだが、アンカーという重圧に負けずに、私も思うことを思うままに、等身大に綴ってみようと思う。

 

夏休み。夏休みといえば、忘れてはいけないのが、そう、宿題……

特に、中高時代に毎年課された作文は、私にとって厄介な宿題だった。何がそんなに厄介かというと、書くネタがないのである。ネタがとにかく思いつかない。迷いに迷った結果、「私達家族vs家に出た虫」のバトル模様を書いて提出したこともある。ちなみに、高校2年生のときだ。明らかに迷走している。

自粛期間、部屋の片付けをしていたら、虫退治をネタにした例の作文と一緒に、小学生時代の日記が出てきた。小学3、4年生のとき、毎日A4 1ページ分日記を書くのが宿題で、その2年間分の日記帳が出てきたのである。思わず読み返してみると、我ながらとても面白かった。毎年の夏休みに「作文に書くネタがない」とわめいていた私とは思えない。小学3、4年生の私は、毎日の何気ない瞬間を切り取って、上手に文章を紡いでいたのである。

日記
小学3,4年生の毎日が詳細に記載されている日記帳。恥ずかしいので中身はあまり読まないでほしい。笑

思い返してみると、当時「日記に書くネタがない」とは思っていなかったように思う。日々書きたいことに溢れていて、余力があれば隙間に挿絵まで描いていた。まだ幼く、日々新しい発見があったからこそ、このように書くネタに困らなかったのだろうか。

もしかしたら、成長するにつれて、日々の出来事に対するアンテナが少し鈍ってきたのかもしれない。日々の出来事に対して「いつもとなんら変わらない」とスルーしてしまうことが増えたように思う。少しアンテナを張って、何気ないことに対して「これ面白いかも」と気づくかどうかで、毎日の充実感が変わってくるのかもしれない。気づくことができる人の方が、絶対に幸せだ。

あの頃からすっかり鈍ってしまったアンテナをちょこっと伸ばして、夏休みの残り一か月を過ごしてみようと思う。

 

☆ペンネーム はるまき

☆学部学科学年 文学部人文社会学科3年

☆ひとこと 第一弾連載に最後までお付き合いくださりありがとうございました!
      第二弾もお楽しみに~