先月7日、協生館2階藤原洋ホールにて、港北区80周年記念事業健康づくり講演会が行われた。
塾員で、現在日本テレビアナウンサーである安村直樹氏が「スポーツと健康づくり」というテーマで講演を行った。副題は「ラグビーが教えてくれたこと」。
安村氏はラグビーで学んだ「楽しむこと」と、アナウンサーになってから学んだ「言葉にしてみること」という二つの要素が、健康づくりにおいても、重要であると語った。

まず、安村氏は楽しむことの重要性を主張した。

「僕は小学3年生の時にラグビーを始めました。そこで教えてくれた先生たちがとてもいい人たちで、どんなにミスしても、無理にでも褒めてくれました。そこで『ラグビーは楽しい』と思えて、ずっと続けてきました」と語った。
健康づくりにおいては、頑張る自分にご褒美を用意してあげることで、「健康づくり、ダイエットを頑張ることは楽しいことだ」という気持ちを作っていくことが重要であると笑顔で話した。

しかし、安村氏のラグビー人生には、苦しい時期もあったという。
「大学に1年浪人して入った時、僕の身体は運動する身体ではありませんでした。そんな僕が高校から上がったばかりの人に勝てるはずもなく、苦しい時期もありました。しかし、『ラグビーは楽しい』という意識があったので、前向きになれて、その後試合にも出させてもらえたのだと思います」と語った。
やはり、楽しむことが長く続けていく秘訣なのだろう。

また、途中で健康づくりをやめないために、「言葉」にする大切さについて語った。
「俳優の菅田将暉さんが、先生役をしたドラマ『3年A組』で卒業式に『言葉にすることで、意識をする。意識をすることで、行動する。行動することで、考える。考えることで、何かが変わる。』と言っていて、すごくいい言葉だなと思いました。何か目標を立てたら、周りの人に宣言してみてください」と話した。

ラグビーで学んだ「楽しむこと」、そしてアナウンサーになってから学んだ「言葉にしてみること」、この二つを健康づくり、もしくはダイエットに応用していくことが、継続のカギになるのではないかと安村氏はまとめた。

安村氏は最後に会場の聴衆とこんな約束をして、講演会の幕を閉じた。「僕は、日本で開催されるラグビーW杯までに、現在の体重である90キロから80キロまで痩せると宣言します」。

安村氏は、自ら提案した健康づくり、ダイエットの方法を、私たちの前で披露してくれた。この夏、安村氏の挑戦を見守りながら、私たちも「楽しむこと」と「言葉にしてみること」を大切にして、より健康な身体を手に入れたいものだ。

佐藤 官弘