土浦日大高校出身の山﨑純選手(総4)が今季、男子バスケットボール部の主将を務める。

チームとして掲げる最大の目標は、3年ぶりに早慶戦で勝利することであると語った。慶大は2016年度に勝利を収めて以来、早稲田大学に2連敗を喫している。その声音からは、固い決意が感じられた。

現在のチームの状態について、これまでは4年生が技術面、メンタル面でも部員の支えとなっていた。代が替わって彼らが抜けた部分を、新チームはまだ補えていないという。そこを埋めるべく、基礎練習を続け、チーム全体の力の底上げを図っている。一つ一つの練習の積み重ねが、山﨑選手の考える理想のチーム像につながっていくのだろう。

しかし今年度は、全国レベルの1年生が2人入部する。チームの要となることが期待される彼らを、強い選手に育成したいと意気込んだ。また、新しい1年生が力を十分に発揮できるような環境作りが、次の4年生の役目だという。

山﨑選手は目標として、昨年度の主将である鳥羽陽介選手を挙げた。プレーのみならず人間的にも目指すべき人物像であるという。鳥羽選手と比較すると自身には未熟な部分が多いと語った。チームだけでなく、自らを磨いてレベルアップすることが必要であり、それを常に意識して日々の練習に取り組んでいるという。

慶大バスケットボール部は、固いディフェンスと粘り強いプレーが伝統のチームだ。現在のチームは、40分間の試合で伝統的なプレーを貫き、他大学を圧倒することができるチームを目指しているという。

最後に、塾生へのメッセージをもらった。

「男子バスケットボール部として、3年ぶりに早慶戦に勝利するために、やれることは全てやろうと思っています。もし時間があれば、ぜひ早慶戦を観に来ていただきたいです。応援をよろしくお願いします」と、笑顔を見せた。

注目の早慶戦は、夏に行われる。山﨑選手率いる新チームがどのような活躍を見せるのか楽しみだ。

(村瀬巧)